もしも自動運転車が「目」をもったら。交通事故リスクの低減を目指した東大の研究結果

クルマの自動運転化へ、興味深い検証実験がレポートされた。

自動運転車が“目”をもてば、歩行者とコミュニケーションがとれて、交通事故を減らすことができるだろうか――?

このような内容で検証を行ったのは、東京大学大学院情報理工学系研究科のチャン・チアミン特任講師と五十嵐健夫教授を中心とした研究グループ。

実験車両に、搭載(というより装着)された“目”は、カメラやレーダーではなくて、モーター駆動で視線を提示できる具現化した「目」。

©東京大学 大学院情報理工学系研究科 五十嵐研究室

この車両の走行を道路横断しようとしている歩行者の視点から撮影し、それをバーチャルリアリティー環境で実験参加者に提示した実験を行った。

その結果、車両が表した視線によってクルマの停止・非停止の意図を歩行者に伝え、安全性が向上する可能性を示した。

詳しくは、下の動画を確認してもらえばわかるだろう。

クルマの自動運転化に向けては、多くの研究開発が行われているものの、道路利用者との意思疎通の難しさは課題のひとつ。アイコンタクトができるようになれば、危険の軽減とともに自動運転社会の実現が一歩前進するかも。

© AdonisChang / YouTube
Top image: © 東京大学 大学院情報理工学系研究科 五十嵐研究室
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