これが地方創生の新しい形「限界集落を救う宿泊施設」

宿泊施設が、限界集落を救う。

クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて、地方創生に向けた新たなアプローチが始まっている。

今回紹介するのは、群馬県甘楽郡下仁田町に建設中の一棟貸し宿泊施設「荒船いとわ」

ここは世界遺産「荒船風穴」の中、“歴史文化と自然の原風景でととのう”という新感覚のリトリート施設だ。宿泊だけでなく、サウナや瞑想、ヨガ、自然浴などウェルビーイングを高める様々なアクティビティを体験できる。

そんな荒船いとわのコンセプトは「ほどいて、結ぶ」。

自然と歴史文化を感じながらのリトリート体験により、現代社会を生きる人々の日常を”ほどく”。そして、新たな明日へと意識を”結ぶ”──ということを意味しているそう。

©合同会社フリーハンドドライ
©合同会社フリーハンドドライ

同館の所在地である荒船風穴は、かつては天然の冷風を利用して蚕種を貯蔵する産業の中心地だった場所で、現在も同じように冷風を体感できるという。

高湿かつ冷涼な気候は農業にも適しており、ここで育った高品質な収穫物は、東京の有名ホテルに卸されていた時代もあったのだとか。

しかし、そんな自然と人の営みが共生する荒船高原も、今では限界集落に。

人が暮らす集落としての役割は終わりへと近づいているが、そこにある自然や、築かれた歴史文化は確固として今も残されている。

本プロジェクトの発起人である山崎智博氏は、現状を見て「この地のありのままの原風景、そして自分が感じた体験を、世に届けたい」と感じるように。荒船高原の魅力を現代的なものに変換するべく、リトリート施設の立ち上げに踏み切ったのだそう。

人が住まなくなってしまったという時代の変化は受け入れつつも、何か違う形で、現代に必要とされる場所へ。

リリースの言葉によると、同館が成そうとしているのは「“集まり住む”集落から、”訪れ泊まる”宿場へとシフトする」とのこと。

©合同会社フリーハンドドライ

また、ここは同じく世界遺産の「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成遺産の一つでもあるし、下仁田町は自然資源に恵まれた地域でもある。

この場所は、土地としては非常に魅力的なはずだ。

©合同会社フリーハンドドライ

さて、古き場所に新たな価値を見出す、地方創生の新たなアプローチを目指している本プロジェクト。

荒船いとわは現在建設中で、館を通した支援を募るべくCAMPFIREでの応援購入が展開されている。リターンは、最大8人まで収容可能なヴィラの宿泊券から、Tシャツやタオルなどのオリジナルグッズまで様々。

これが成功すれば、山崎氏の語る「シフト」は、地方創生における新たな解の一つとなるかもしれない。

プロジェクトページはこちらから。

Top image: © 合同会社フリーハンドドライ
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