東京から90分。「週末の田舎暮らし」が味わえるLOOF
東京生まれ・東京育ちの私にとって、「田舎暮らし」は憧れの存在…。夏休みに里帰りするなんて話を聞くと、とても羨ましく感じます。東京から90分のところにも「田舎に暮らすように泊まれる」古民家宿があるんだそう。最近増えてきている「暮らすような旅」ができる宿やゲストハウス。ただ観光スポットを巡るのではなく、地元ならではの食事や、地域の方々との交流を楽しむ旅もいいですよね。
田舎暮らしに憧れているけどハードルが高いという方や、いつかは都会と地方を楽しむ「二拠点居住」をしてみたいという方、長い休暇は取れないけど1泊2日で旅行を楽しみたい方、こんな週末の過ごし方はいかがでしょうか。
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田舎暮らしと都会暮らし
どちらもほしい
今回訪ねたのは、山梨県笛吹市芦川町にある1日1組限定の貸し切り古民家宿「LOOF」。
兜作りの屋根が特徴の「澤之家」と、瓦屋根の昭和建築「坂之家」の2棟からなっています。どちらも最大10人まで宿泊できるので、大人数でも周りを気にせずわいわい楽しめるのがいいですね。
こちらの宿は、東京から車で約1時間半、電車でも約2時間というアクセスの良さも人気の理由のひとつ。いわゆる限界集落と呼ばれる地域で周辺にコンビニやスーパーはありませんが、地元の食材を使った夕飯を用意してくれるので、自炊の準備はいりません。アメニティや設備も、最新のものが完備されています。豊かな自然と古民家でのおしゃれな暮らし、まさに都会と田舎のいいとこ取りができるんです。
青い屋根が目印。
築100年の「澤之家」
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まずは、2014年にオープンした「澤之家」へ。
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築100年以上が経つ古民家の屋根や柱はそのまま残して磨き上げ、床を張り替えてリノベーション。家具やキッチンは新しくして、新旧が調和した趣ある空間に。吹き抜けの天井は開放感があります。
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上を見上げると、青いトタン屋根の内側はこんなふうに茅葺き屋根に。
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お部屋にはApple TV、iPad、Wi-Fiが用意されていて、自由に使うことができます。床の間の壁がスクリーンに様変わり!夜はNetflixで友人たちと映画鑑賞、お子さんはキッズ番組を鑑賞してもいいですね。
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梯子を上っていくと、2階にはふかふかのソファが敷き詰められた「ひとりの間」があります。横には雑誌や本が並んだ本棚が。
このスペースは「大人数で来られたお客さんも、ひとりで雑誌や本を読みながらゆっくり過ごせるように」という思いから作られたのだそうです。
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地元の猟師さんがしとめたという「くまの毛皮」。
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部屋の中にはキッチンもあるので、食材を持ち込んでみんなで料理を作ってもOK。
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茅葺き屋根を眺めながら眠りにつける「くつろぎの間」。
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夏はエアコンがいらないほど涼しく、冬でもストーブに薪をたけば温かい。
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家族連れにもおすすめ。
和モダンな「坂之家」
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「澤之家」から少し離れたところにある、もう一棟の宿「坂之家」。
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ここで最大12名が一緒に囲炉裏を囲むことができます。
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旅行の醍醐味は
やっぱり「食事」
この日は、改装から立ち上げまで手がけた保要佳江さんが話を聞かせてくれました。
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宿を始めるにあたって、他の地方の古民家宿やゲストハウスも利用してみた、という保要さん。建物の良さだけでなくサービス面も充実させたいという思いから、特にこだわっているのが「食事」だといいます。
「ここと同じようにアクセスが悪い場所にある古民家の宿へ行ったとき、自分たちで食材を持ち込むか、仕出し弁当を頼んでおかないといけなかったのですが、とりあえず宿に向かってしまったら食べるものが何もなくて。コンビニへ行くにも車で1時間くらいかかるから面倒で断食みたいになってしまったんです(笑)。旅はやっぱり食事がおいしいほうが楽しいから、ここではごはんを出したいと思いました」
夕食は囲炉裏で食べる山賊料理、または縁側のあるお庭でBBQのどちらかを選択できます。自分たちで食材を買い出しに行かなくていいので、のんびりできますね。そして滞在の様子の写真をSNSに投稿してアンケートを記入すれば、和定食が無料でいただけるのだそう。
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防空壕跡を利用した洞窟にあるワインセラーから、好きなワインを選んで飲むこともできます。宿から30分ほど車を走らせれば、富士山や河口湖、石和温泉、勝沼ワイナリーなどの観光スポットが。
夏には桃狩り、秋にはぶどう狩り、河口湖や山中湖でフライングボートやホバーボート、山でトレッキングなどのアクティビティもおすすめです。あまり長い休暇は取れないという方も、週末だけの「田舎暮らし」を体験してみてはいかがでしょう?
住所:〒409-3703 山梨県笛吹市芦川町中芦川559-1
料金:施設使用料20,000円 +サービス料金 6,500円(夕飯1食付き)/お一人様(税抜)
定員:1名様~10名様
問い合わせ:050-3786- 7025(10:00〜21:00)
予約:info@ashigawa.jp
※電話での予約は受け付けていません。