インフルエンサーマーケティングとは異なる「クリエイターマーケティング」とは?
コンテンツを通してブランドの魅力を発信
「クリエイターマーケティング」
「Creator Marketing(クリエイターマーケティング)」とは、創造性のあるコンテンツを制作できるクリエイターを起用したマーケティング手法のこと。
似て非なるマーケティング手法「Influencer Marketing(インフルエンサー)」と比較すると分かりやすく、Creator Marketingはコンテンツを通して、Influencer Marketingは影響力を通して、消費者とコミュニケーションを行うと言われている。
具体的には、前者はブランドやプロダクト、サービスの魅力をクリエイターの視点を通して、記事や動画などのコンテンツへと昇華させる方法。その一方、後者はその人が持つ知名度や影響力を活用し、ブランドやプロダクト、サービスの魅力を伝える方法だ。
サービスの使い方を発信する
「Shop with Google」の施策
「Google」が運営するショッピングに特化したInstagramアカウント「Shop with Google」は、クリエイターにティップスを載せたコンテンツを制作してもらうことで、他のユーザーに対してサービスの使い方を発信している。
具体的には、ARでインテリアを置く場所のシミュレーションができることを、クリエイターを通して拡散。また、どのようにアイテムを見つけたのかも共有されている。
違う事例では、建築デザイナーが自身のバスルームをアップグレードするために必要なアイテムを、価格比較ツールでどのように最安値で見つけるのかを紹介している。
クリエイターによる
クリエイターのためのコンテンツ
「Instagram」は、クリエイターが自身のコンテンツのエンゲージメントやクオリティを高められるように、クリエイターによるコンテンツ講座のような「Creator Lab」というものを運営。
すでに活躍しているクリエイターが、自身でやってきたことをティップスにして紹介してくれているため、多くの人がこれらを参考にしている人気コンテンツだ。具体的には、アカウントのリーチを伸ばすために、何を意識してどんなアクションをとったのかなどが紹介されている。
また、専用のウェブサイトも用意されており、クリエイターとして生計を立てるまでにやるべきことなどが紹介されている点にも注目だ。
まとめ
クリエイターマーケティングは、これまでのモデルや芸能人を起用するインフルエンサーマーケティングとは異なり、コンテンツに登場する人々がユーザーに限りなく近いことが特徴としてあげられる。今の時代においては、“つくられたもの”よりも“ありのままのもの”の方が評価される傾向にあることも、クリエイターマーケティングが支持される理由のひとつかもしれない。
また、クリエイターならではの専門的目線を通して、コンテンツが制作されていることもポイントだ。インフルエンサーよりもクオリティが高く、より本質的なブランドやプロダクト、サービスの価値を発信できることも魅力的なのではないだろうか。
変化の激しいこの時代、
新しい価値観や考え方が日々生まれています。
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