【最新研究】気温が上がると政治家の「語彙力」が低下するらしい

気温上昇は政治家から言葉を奪うかもしれない―――。

地球沸騰化の時代に突入してから約一年、ドイツの「Max Planck Institute for Demographic Research」は驚きの研究結果を明らかにした。

演説700万件から見えた
政治家の“舌鋒”が暑さで鈍る理由

同研究所が世界中の国会議員の演説700万件を分析したところ、気温が高い日には政治家の言語の複雑さが著しく、そして急激に減少することが確認された。

データとなる演説は8ヵ国、2万8000人以上から収集されたとのことで、この現象は特定の言語や国に限ったものではないと考えてよさそうだ。

ちなみに、ドイツ国内の調査結果では、語彙力の低下は若い政治家に比べて、年配の政治家に顕著な傾向だったのだそう。暑さがもたらす高齢者への健康被害も今後対策を練る必要がありそうだ。

研究者たちはこの結果について、気温上昇が私たちの認知能力に現実的かつ即時的な影響を及ぼす可能性があることを示唆していると述べている。

暑さで頭がぼーっとしてしまうあの現象が、科学的に証明されたとことに感心もしてしまうが……。大事な国の政策を決める政治家たちの答弁を鈍らせているとなると、近年の気温上昇がいよいよ「ただ事ではない」と感じられるのではないだろうか。

正常な判断力があるうちに、そして自らのボキャブラリーを失わないためにも、政治家たちには待ったなしの気候変動対策をお願いしたい。

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