南アジアの子ども3億4700万人が直面する「水不足」の危機
深刻化する気候変動の影響により、南アジアに暮らす3億4700万人もの子どもたちに、いま水不足の危機が直面しているらしい。
この記事の要点
・世界でもっとも深刻な水不足に直面しているのは、南アジアであることが分かった
・18歳未満の子ども約3億4700万人が「高度」または「極めて高度」の水不足の状態にある
・「ユニセフ」は2030年までにこうした子どもたちの数を半分にすることを目指すと発表
「ユニセフ」が公開した新たな報告により、水不足に苦しむ子どもがもっとも多いのは、世界中で「南アジア地域」だということが分かった。ここでいう南アジアとは、アフガニスタン、バングラデシュ、ブータン、インド、ネパール、モルディブ、パキスタン、スリランカの8ヵ国。
18歳未満の子ども約3億4700万人が「高度」または「極めて高度」の水不足の状態にあると指摘。南アジアには世界の子どもの4分の1以上が住んでいる。
そんな地域での水資源の問題は非常に深刻であり、気候変動による異常気象で状況は悪化するばかりだという。特に、水質低下、水不足、地下水の過剰な汲み上げなどが問題とされ、こうした要因が地下の水源の量を減少させることにも繋がっているようだ。地下水が減り、村の井戸が枯れると、一般家庭はもちろん、保健センターや学校にも影響が出るのだそう。
こうした気候の不確実性が高まるなか、ユニセフは南アジアにおける水不足がさらに悪化すると予測。そのため、現在開催中の「国連気候変動枠組条約の締約国会議(COP28)」にて、子どもにとって住みやすい惑星を実現させる取り組みを各国に促す予定。
ユニセフの南アジア責任者であるSanjay Wijesekera氏は「安全な水は基本的人権である」と述べ、気候変動による洪水や干ばつなど異常気象が起きるなか、十分な飲料水を持たない子どもたちが数百万人もいるという悲惨な現状を強調した。
現在、南アジアには4500万人の子どもが飲料水にアクセスできない状況にある。これに次ぐのは東部および南部アフリカ地域で、ここでも1億3000万人の子どもが深刻な水不足のリスクにさらされている。
深刻な問題への対応として、「持続可能な水資源の管理」、「井戸や水道システムの整備」、「国際社会における連携の強化」などが求められる。さらに教育プログラムを通じて地域住民に水の重要性と管理方法を啓蒙することも重要な取り組みの1つと考えられている。こうした取り組みにより、2030年までに綺麗な水を飲めない子どもの数を半分にすることを目指している。
水は生命を維持するために不可欠。地球上のあらゆる生き物にとっての命の源である。 地道かつ根本的な改善策が、南アジアを含む世界中の人々の未来を変える鍵となるだろう……。
※本記事はGeneraitve AIを一部活用して制作をしております。