デンマークで「ブルダック麺」にデッドマークが付いたw　史上初、“辛すぎ”てリコール対象に

激辛で有名な韓国のインスタントラーメン「ブルダック麺」。普通の辛さに加えて、辛さが2倍、3倍の挑戦的なラーメンが世界各地で販売され、いまやその人気はワールドワイド。

人々が口から火を噴きながらラーメンを頂くなか、デンマークの食品局は、ブルダック麺1包に含まれるカプサイシンの濃度が「消費者が急性中毒を起こす危険性があるほど高いと評価した」として、リコール対象にすると発表。当局は、該当製品を購入した人に対して、廃棄するか購入店に返品することを促している。

もちろん、同ラーメンがリコール対象になったのは今回が世界で初めてのケース。製造会社「三養食品」は食品局の声明発表を受け、「BBC」の取材で次のような見解を示している。

「自社製品の品質に問題はなく、デンマーク人は単に辛いスパイスが苦手なだけ」

なんとも、強気な見解。辛いもの好きの韓国とシンプルに素材の味を活かした料理を好むデンマーク、双方の特性の相性問題とも見て取れる状況だ。

実際に、国民の間でも賛否が分かれているようで……SNS上では「耐えられないほどに辛いラーメン」と名付けられたり、Redditの口コミでは「大の辛いもの好きでも、3倍の辛さはキツい」と、HOTなブルダック麺への意見が寄せられている。

一方で、食品規制に反対の立場を示す人々からはこんな意見も。

「リコールなんてそんなバカな。パッケージには辛いかもしれないという明確な注意書きがあるじゃないか」と。食べる食べないは、個人の判断で決めればいいとの見解を示すデンマーク人もいるようだ。

今回、ブルダック麺ファンを騒がせることとなった規制は、「デンマーク人が、どれほど質素な味を好むかを示すものとなった」と「New York Post」は皮肉混じりに報じているのもおもしろい。

さらにRedditの韓国グループでは、「デンマークから来た友人には、味のないパン粉をまぶしたエビに少し挽いたコショウをかけただけで、辛すぎると思った人がいた。彼らがこのラーメンを“毒”だと思うのも不思議ではない」とのコメントも見受けられた。

製造会社は同じくBBCの取材にて、「今後、デンマークの食品基準をしっかり調査していく」とも回答しており、デンマーク人にも愛してもらえるようなマイルドなブルダック麺の登場も今後あり得る、かも。

ところで、SNS上にはブルダック麺のアレンジレシピが山のように溢れている。

マヨコーンと合わせたり、乾麺を牛乳で茹でてカルボナーラ風にするなど、辛くない食べ方も紹介されていたり。もしも、お近くにデンマーク人のご友人がいるならば、ご紹介してあげては？