フィットネスコンテストで人材獲得?「企業が筋肉を評価する」ドラフト会議開催

障害福祉サービスを運営する株式会社VISIONARYは、フィットネス団体APFと共同で、2025年7月19日にフィットネスコンテスト『APF VISIONARY TRYOUT CUP 2025』を開催。

この大会では、コンテスト史上初となる企業スカウト形式の新カテゴリー「ドラフトトライアウトクラス」が実施された。

肉体美を競う場から、
“社会的価値を創出する”場へ

「ドラフトトライアウトクラス」は、従来のフィットネスコンテストが持つ「筋肉美を競う」という側面に加え、「社会的価値」という新たな要素を付加する試み。

介護、警備、アパレル、ジムなど多業種から7社が参画し、出場選手を“筋肉人材”として評価、スカウトする目的で開催された。

この取り組みは、VISIONARY社がこれまで推進してきた「マッチョ採用」を、福祉業界の枠を超えて他業種にも広げたいという想いから企画されたものだという。

出場選手にとってはキャリアの可能性を広げる機会となり、企業にとっては即戦力となりうる人材獲得の場としての機能が期待される。

© 株式会社ビジョナリー

出場選手400名、観客1000人超の規模

大会は愛知県稲沢市の名古屋文理大学文化フォーラムで開催され、出場選手は延べ400名以上、観客も1,000人を超える規模となった。

新設されたドラフトトライアウトクラスには22名の選手が出場。

表彰式では、プロ野球のドラフト会議さながらに、第一巡から第四巡まで企業と選手の第一交渉権が発表された。

複数企業から指名があった場合は、抽選で交渉順を決定。出場した選手からは、「自分が今まで積み重ねてきたことが評価され、(企業から)選んでいただけたことがとても嬉しい」といったコメントが寄せられた。

また、参加企業からも、「選手の審査も真剣に行った」「会ってみたい選手も多く、また参加したい」など、肯定的な声が上がっている。

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「フィットネス×雇用」の可能性を追求

主催したVISIONARY社は、このドラフトトライアウトクラスを通じて、フィットネスコンテストが競技の場から“筋肉人材の採用の場”へと進化を遂げたと捉えているようだ。

同社は今後も「フィットネス×雇用」という新たな可能性を追求し、この取り組みを社会に広げていきたい考えで、2026年度の開催も目指しているとのこと。

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