世界遺産白川郷に自然学校型の学童が誕生。兼務型で3名の正職員を募集
岐阜県白川村が、2026年春に新たな学童保育『やまの学童 てらすこ』を開設するにあたり、学童指導員3名の採用募集を開始した。
この学童は、トヨタ白川郷自然學校の知見を活かした「自然学校型」のカリキュラムで運営される予定で、採用される職員は学童と自然學校の仕事を兼務するという、新しい働き方が提案されている。
「ふるさとに見守られて育つ」環境づくり
世界文化遺産の合掌造り集落で知られる白川村は、人口約1,500人の小さな村。
村内に高校がないため多くの子どもが村外へ進学することから、村では「ふるさとに育てられた」という実感を持てる環境づくりを大切にしてきた。
一方で、共働き世帯の増加や観光業中心という地域特性から学童保育へのニーズも高まっており、保護者が安心して働ける環境を整えることも大きな目的だという。
こうした背景から、白川村の自然や生活文化を活かした「自然学校型学童」という構想が生まれた。
“教科書にない学び”を重視するカリキュラム
『やまの学童 てらすこ』は、単に子どもを預かるだけでなく、“教科書にない学び”を重視。
運営は、20年以上にわたり自然体験教育を展開してきたNPO法人白川郷自然共生フォーラムが担い、トヨタ白川郷自然學校で培われたノウハウを活かしたカリキュラムを導入するとのこと。
晴れた日は里山で外遊び、雨の日はものづくりや読書に取り組むなど、実体験を大切にした活動が予定されており、火や刃物も扱うという。
「てらすこ」とは、白川村の方言で“キツツキ”を意味し、子どもたちの声が地域の未来を照らす光になってほしいという願いが込められている。
10月20日にオンライン説明会を実施
今回の採用は、NPO法人白川郷自然共生フォーラムの正職員として行われる。
採用される3名は、学童指導員として放課後の子どもたちと関わるだけでなく、日中はトヨタ白川郷自然學校のスタッフとして、村外から訪れる親子向けの自然体験プログラムにも携わる。
社会教育や野外体験に関心があり、白川郷での暮らしを楽しみながら働きたい人材を求めているという。
募集に関心がある人向けに、10月20日にはオンラインでの説明会も実施される予定だ。
募集概要
職 種
兼務型正職員（学童指導員/自然學校スタッフ）
募集人数
３名
募集〆切
令和7年１１月７日（金）
説 明 会
オンラインにて実施（10月20日（月）19時～）
参加申込は下記URLよりお願いいたします。
その他
書類選考の上、面接を実施します。
面接時の交通費は距離に応じて2万～5万円を補助します。
採用後の住居については、村内の賃貸住宅（１K）をご紹介できます応募詳細
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