八ヶ岳の樹木8種を香りで味わう、「yaso」初の旗艦店

八ヶ岳の麓、長野県茅野市を拠点とするフォレストフレグランスブランド「yaso」が、2026年4月25日にブランド初のフラッグシップショップをJR茅野駅直結の商業ビル「ベルビア」1階にオープンしました。目玉は、樹木8種の香りを嗅ぎ比べできる「テイスティングブース」。林業の現場から届いた森の香りが、駅前で体験できる時代が来ています。

間伐材が「香り」に変わるまで

©株式会社ヤソ

yasoを運営する株式会社ヤソは、林業の現場で発生する間伐材や未利用資源に着目し、自社開発の水蒸気蒸留設備で天然精油を抽出しています。日本の森林では毎年大量の間伐材が発生しますが、その多くは十分に活用されないまま山に残されているのが現状です。林野庁の「森林・林業白書」でも未利用木材の有効活用は長年の課題として指摘されてきました。

同社はこの「使われていない森の恵み」をフレグランスやスキンケアという形で暮らしに届けるという、ユニークなアプローチを選びました。捨てられるはずだった木が、誰かの日常を彩る香りになる。そう考えると、一滴の精油にも物語が宿っているように感じられます。

8種の樹木を「テイスティング」する

©株式会社ヤソ

フラッグシップショップ最大の見どころは、店内に設けられた「森の香りのテイスティングブース」です。八ヶ岳周辺で採取・蒸留されたモミ、アカマツ、シラビソなど長野県産の樹木8種それぞれの個性を活かした直営店限定フレグランスを、実際に嗅ぎ比べながら選ぶことができます。通常のルームスプレーより高濃度に設計されているとのことで、樹木ごとの香りの違いがよりはっきりと感じられるのだそうです。

ワインや日本酒の世界では「テイスティング」という行為が、味覚を通じて産地や品種の個性を知る入口になっています。それと同じように、嗅覚を通じて森の多様性に触れるという体験は、これまでありそうでなかった発想ではないでしょうか。八ヶ岳地域は標高差による植生の違いから豊富な樹種が見られるエリアであり、この土地だからこそ実現できるラインナップといえます。

近年、天然由来の精油やサステナブルな原料への関心は世界的に高まっています。森林浴がもたらすリラックス効果についても、樹木が放出するフィトンチッドと呼ばれる揮発性物質が免疫機能に好影響を与えるという研究が報告されるなど、科学的な裏付けも蓄積されつつあります。「森の香りを日常に取り入れる」という選択肢は、単なるトレンドを超えた合理性を持っているのかもしれません。

月1回の「フレグランスバー」も

©株式会社ヤソ

同店舗では月に一回、調香家・蒸留家が在店する日に「フレグランスバー」というイベントも開催されます。植物の水蒸気蒸留を間近で見学できるほか、yasoのパフューマーが約100種類の精油の中から一人ひとりに合ったオリジナルフレグランスを調香してくれるそうです。バーでカクテルをオーダーするように、自分だけの香水をその場でつくれるという体験は、贈り物にも旅の思い出にもなりそうです。

なお、同ショップは姉妹ブランド「EMMA's FOOD&GROCERY 茅野駅前店」内に併設されており、地域の食とライフスタイルを一度に楽しめる空間になっています。駅直結という立地は、地元の方にも旅行者にも立ち寄りやすいのが嬉しいポイントです。

森の恵みを「嗅覚」で味わうという新しい体験。気になった方は、次の信州旅の目的地リストに加えてみてはいかがでしょうか。

yaso フラッグシップショップ

【所在地】長野県茅野市ちの3502番地1 ベルビア1階 EMMA’s FOOD&GROCERY 茅野駅前店内
【営業時間】10:00-18:00
【定休日】木曜日
【展開内容】yaso全ラインナップ販売、全商品テスター設置、期間限定商品・直営店限定フレグランス販売
【Instagram】yaso
【EMMA’s FOOD&GROCERY 茅野駅前店】https://www.instagram.com/emma_chino.sta/

Top image: © 株式会社ヤソ
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