京都生まれ「種を愉しむ」シロップって、なに?

割ってドリンクもいいし、かき氷やジェラートにかける、パンケーキで愉しむなんてのも素材の甘さで相性よし。それでいてサステイナブル。

世にあまたシロップは存在するが、「種の個性」を愉しむシロップとは珍しい。

“種”の個性を移したシロップ

古来の食品保存技術のひとつ“砂糖漬け”を用いてつくるシロップ「SHUKA syrup」。発売しているのは、京都で1926年創業の甘納豆専門店「斗六屋」が、2022年に立ち上げた、古くて新しい種菓子ブランド「SHUKA」。

「種を愉しむ」をコンセプトに、すべての食べ物の源である“種”の価値に着目。その価値を高めていくという同ブランドが生んだのは、定番6種類の種の個性を移したシロップだ。

©斗六屋

これまで廃棄されることが多かった砂糖漬けの製造工程でできるシロップを見直し、漬け込む種の種類によって合わせる砂糖の種類をセレクトするなどで、従来の甘納豆のものとは異なる、種の個性を活かしたサステテブルなシロップとして商品化した。

©斗六屋

6種それぞれの
種という「個性」を味わう

原材料は、種と糖のみ。

どこまでもシンプルに仕上げたラインナップは、「斗六豆(とうろくまめ)」「瑞穂大納言小豆」「丹波黒豆」「カシューナッツ」「ピスタチオ」「カカオ」の6種類。

©斗六屋

例えば、色の淡い斗六豆やピスタチオにはその風味が素直に出るよう、国産の甜菜から作られた白砂糖を。反対にしっかりと風味をもつカカオには、ココナッツシュガー(ココナッツの花の蜜)で、カカオ本来のフルーティーさを引き出す工夫が施されている。どれも種の個性を第一に、それに合う砂糖を職人がセレクトしてつくるのが「SHUKA syrup」というこだわりよう。

©斗六屋

素材を3日ほど漬け込むことにより、種のエキスが滲み出た6種の多様なオリジナルシロップ。それぞれに異なる愉しみ方を提供してくれる。

フルーツやハーブではなく、種そのものをシロップで味わう──。このユニークな体験が普段の食習慣に新たな彩りを添えてくれるのではないだろうか。

©斗六屋

販売は、ブランドオンラインショップや「SHUKA」京都本店で展開。本店では、店頭にて同シロップも使用しているスペシャルティコーヒーにイタリア産有機ライスミルクを合わせたオリジナルドリンク「ライスオレ」の提供もあるので、愉しみ方の見本を味わいに足を運ぶのもよさそうだ。

『サステナブルシロップ「SHUKA syrup」』

【公式サイト】https://shuka-kyoto.jp/

Top image: © 斗六屋
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