『スト6』の香りは、キャラの見た目じゃなく「ムーブ」でできている
ゲーマー向けフレグランスブランド「GAMING FRAGRANCE」が、カプコン『ストリートファイター6』とのコラボを発表。キャラの見た目ではなく「プレイ中のムーブ」を香りに変換したという、ちょっと聞いたことのないアプローチです。
シトラスウッディーは
「溜めて放つ」の匂い

今回登場するのは、イングリッド、ジュリ、エドという3キャラクターのフレグランスオイルセット。開発元の株式会社コードミーによれば、それぞれの香りは次のような「プレイ感覚」から設計されているそうです。
イングリッドは「最適なストック行動」──つまり、ゲージを溜めて一気に放つあのリズム感を、シトラスウッディーの香りで表現。ジュリは「的確なヒット確認」──相手の技が当たった瞬間に迷いなくコンボを選び取る判断の鋭さを、フルーティーフローラルに。そしてエドは「差し返されない置き」──相手に読まれないニュートラルな構えの静けさを、ウッディーシトラスで。
格闘ゲームをプレイしない方には少し不思議に聞こえるかもしれません。けれど、プレイヤーにとって「ムーブ」はキャラクターの本質そのもの。見た目よりもずっと深い部分で、そのキャラを「自分のもの」にしている感覚があるんです。
そこに香りを結びつけるというのは、考えてみればかなり理にかなっている。視覚や聴覚はゲーム画面が担っているけれど、嗅覚だけはずっと空白のままだったわけですから。
ひと垂らしで始まる対戦前ルーティーン
GAMING FRAGRANCEが提案しているのは、ゲームプレイ前のルーティーンに「香り」を加えるという習慣です。デバイスを整え、ヘッドセットを装着し、照明を落とす──そこにフレグランスをひと垂らしする時間を足す。
『ストリートファイター6』ゲームディレクターの中山貴之氏も、「大好きなキャラクターとの一体感を格段に高めてくれるアイテム」であり、「長時間のゲームプレイに不可欠な集中力と、対戦で熱くなった心をじんわり解きほぐすリフレッシュ感を香りが演出してくれる」とコメントしています。
もちろん、香りの好みは極めて個人的なもの。「ムーブの感覚」と香りの結びつきが万人にしっくりくるかどうかは、正直なところ実際に嗅いでみないとわかりません。約30回分のオイルで6,850円(税抜)という価格も、日常使いのフレグランスと比べれば安くはない。受注生産という形式上、気軽に「試してから決める」ができない点は、購入を迷う人にとってはハードルになりそうです。
嗅覚という空白を埋めにきた企業の正体
それでも、この企画が面白いのは「ゲーム体験とは何か」という問いを静かに広げているところだと思います。
コードミーは香りとテクノロジーを掛け合わせるフレグランス企業で、過去には医療現場──江戸川病院の放射線治療室待合スペースで、患者や家族213名を対象にアロマ空間演出の効果を検証した実績もあります。香りが人の心理状態に作用するという前提を、エビデンスベースで積み上げてきた会社が、ゲームという領域に踏み込んできた。
私たちはふだん、ゲームの没入感を「映像の美しさ」や「サウンドの臨場感」で語りがちです。でも、部屋に漂う香りひとつで集中のスイッチが入る経験は、コーヒーを淹れてから仕事を始める人なら誰でも知っているはず。
ゲームの世界に「嗅覚」という空白を埋めにいくこの試み、あなたならどのキャラの香りを選びますか?
『GAMING FRAGRANCE × ストリートファイター6 コラボフレグランス』
【予約受付開始日】2026年7月16日(木)
【販売形式】受注生産(公式サイトにて受付)
【発送時期】2026年10月中旬より順次
【価格】各6,850円(税抜)
【ラインナップ】イングリッド/ジュリ/エド(全3種)
【セット内容】ウッドディフューザー+フレグランスオイル(使用回数目安 約30回)
【公式サイト】https://gaming-fragrance.com/






