猫好き必見!名前の上に猫が座る「もっとネコハラ印鑑」
印鑑の文字は、一画たりとも欠けてはいけない。そう思い込んでいたのに、名前の上に猫が箱座りしている印鑑が売れています。しかも買った人たちは「もっと隠してほしい」とすら思っているかもしれません。
「欠け」が欠陥ではなく、
愛着になる

大阪の印鑑メーカー・城山博文堂が2026年9月15日に正式発売した「もっとネコハラ印鑑」は、印面に箱座りした猫をデザインし、名前の一部をわざと隠してしまう印鑑です。
「ネコハラ」とは、読書中の本やパソコンのキーボードの上に猫が座り込み、飼い主がそれを怒れないあの状況のこと。一般的なハラスメントとは真逆で、むしろ愛おしさしかない「被害」です。
その感覚を、印鑑という実用品にそのまま落とし込んでいます。捺印したとき、名前の一部が猫のシルエットで読みにくくなる。本来なら不良品と呼ばれかねない仕上がりが、猫好きにとっては最高の自己紹介になるわけです。
もちろん、ただ隠せばいいという設計ではありません。猫が座る位置を選べるようになっていて、判読性とのバランスはきちんと保たれています。実用品としての責任は手放さず、遊び心だけを上乗せしている。そのさじ加減が、この印鑑の巧さです。
150人の「推し猫」データが、
12品種を20品種に

正式発売に先立ち、応援購入サービス「Makuake」で先行販売が行われました。そこで集まった150名以上の注文データを、城山博文堂が分析しています。
結果は興味深いものでした。定番のキジトラに人気が集中する一方で、シャム猫のように飼育頭数としては少数派でも根強く選ばれる品種があったのです。
この分析を受けて、猫のデザインは当初の12品種から20品種へ大幅に拡充されました。つまり、購入者の「うちの子に似た猫がほしい」という声が、商品そのものを育てたことになります。
「正しさ」を崩すことで
生まれる居場所

電子契約が広がり、ハンコを押す場面は確実に減っています。それでも届出や銀行窓口など、紙の印鑑がまだ必要な瞬間はゼロにはなりません。
どうせ押すなら、そこに小さな愛着があったほうがいい。城山博文堂は以前から、猫のシルエットを名前に組み込んだ「ニャン鑑」など、印鑑に情緒的な価値を重ねる商品を手がけてきたメーカーです。
「正確に捺す」という印鑑の常識をあえて崩すことで、実用品に人格が宿る。考えてみれば、私たちの日常には「正しさ」よりも「愛着」で選んでいるものがたくさんあるはずです。少し欠けたマグカップ、角が折れた文庫本。不完全だから手放せないものの隣に、この印鑑は静かに収まるのかもしれません。

もっとネコハラ印鑑
【品種】全20品種
【価格】浸透印タイプ(シヤチハタ社製・9ミリ丸〜)2,950円〜/印鑑タイプ(本柘製など・12ミリ丸〜)3,120円〜(税込・別途送料)
【納期】約10日〜2週間
【販売】おもしろMY印鑑/Yahoo!ショッピング






