100均グッズの老舗が「9900円の皿」を開発。価格に込めた想いとは?
100円ショップの棚に並ぶ、便利なプラスチック製の収納箱や調理器具。手頃で使い勝手が良い一方、買い替えを前提にした消耗品として扱われがちです。
そんな日常の道具を半世紀にわたって支えてきた大阪のメーカーが、1枚9,900円という価格をつけた新しい食器を発表しました。
50年の裏方から自らの看板へ

サナダ精工株式会社は1974年の創業以来、大手100円ショップの生活雑貨を数多く手がけてきたプラスチックメーカーです。店頭で社名が出る機会はほとんどありませんでした。
同社は今回、創業以来初となる自社ブランド「LIFE IS GRAY™(ライフイズグレイ)」を立ち上げました。他社の看板に頼らず、自ら価値を提案して販売する挑戦に踏み切ります。
ブランドの第一弾として登場するのは、食卓向けの食器2型です。2026年10月9日より自社サイトで先行予約の受付を開始し、2026年11月に一般販売を予定しています。
割れにくさと陶器の質感を両立

主力商品の「1.5 Plate」は、平皿の中に緩やかな窪みを設けた一枚です。パスタなどの主菜を盛り付けつつ、窪みをタレや調味料に使えるため、食卓の洗い物を減らす工夫が施されています。
取手を下に置くと自然に水が切れる「Still Cup」とともに、電子レンジや食器洗浄機に対応しています。棚にしまい込まず、日々の暮らしで気兼ねなく扱える設計です。
高価格帯のモデルには、三井化学株式会社が開発した海水由来のミネラル複合材料「NAGORI®」を採用しました。陶器のような心地よい重みと質感を持ちながら、衝撃に強く割れにくい特性があります。
消耗品から人生に寄り添う道具へ

安価な代用品と見なされがちだったプラスチックに、長く愛される価値を吹き込む試みです。空間になじむ中間色のグレーを軸に、今後はゴミ箱や花瓶などの展開も見据えています。
壊れたら手軽に買い替える関係から、ずっと使い続けたい相棒へ。大阪の小さな村から生まれた器は、私たちが日々触れる日用品との向き合い方を問い直しているのではないでしょうか。
LIFE IS GRAY™
【先行予約】2026年10月9日より受付
【発売】2026年11月予定
【価格】
・1.5 Plate フラグシップモデル 9,900円(税込)
・Still Cup フラグシップモデル 4,400円(税込)
・1.5 Plate スタンダードモデル 4,950円(税込)
・Still Cup スタンダードモデル 2,200円(税込)






