【2つの選択があった!】死んだら「Facebookのアカウント」はどうなるの?
私たちが普段、何気なく使っているFacebook。写真、生い立ち、仕事や交際などの近況や、ふとしたつぶやき・・・私たちは実に様々なことをFacebook上でシェアしている。もはや自分のタイムラインは、インターネット上の自分の分身と言っても過言ではないかもしれない。
でも、考えてみたことはあるだろうか。「もし自分が死んだら、Facebookのアカウントはどうなるの?」と。
実は、愛する人が亡くなった時、残された人が故人のFacebookアカウントの今後について選べる選択肢は2つ、あるらしい。イギリスの有力紙The Guardianが紹介している。
選択肢1 アカウントを消去する
選択肢2 故人のアカウントをメモリアル(記念・追悼)ページとして残す
■アカウントを消去する場合
これまで投稿された写真やコメントなど、すべてのコンテンツが消えてしまう。その前にコンテンツを保存したいとリクエストした場合は、Facebookによると、プライバシー保護の観点から、裁判所も関わる法的な手続きが必要になるのだとか。
■故人のアカウントをメモリアルページとして残す場合
・故人のページにはログインできない
・すでにあるコンテンツを変更・削除することはできない
・誕生日リマインダーや検索など、公の場には表示されない
・もともと友人として故人に承認されていた人のみアクセスできる
などいくつかの制限はあるものの、生前に公開されていた写真やコメントなどはすべて残される。さらに、友人たちは故人のページに追悼コメントや思い出の写真などを投稿することができるという。
故人のアカウントをメモリアルページとして残すためには、Facebook上のリクエスト・フォームから故人の名前や亡くなった日、亡くなったことを証明する書類のリンクなどを添えて申請する必要がある。
しかし一部では、申請をしたのに全く返事が来ず、6ヶ月以上待っているという声も。高齢層にもFacebookが普及したこともあって、あるインターネット・セキュリティ会社の試算では、年間およそ300万人(一週間で6万人!)以上ものFacebookユーザーが亡くなるとされている。Facebook側も対応に追われることになりそうだ・・・。
Facebookのように、残された人たちに対するサービスを提示しているウェブ・サービスはまだ珍しい。私たちは他にも、TwitterやInstagramなどのSNS、GmailやSkypeなどのコミュニケーション・ツール、AmazonやeBayなどのショッピング・サービスと、ユーザー名とパスワードを入力しないと使用できないサービスを沢山利用している。そして多くの場合、私たちはパスワードを”書き残さないように”している。
でも、ある日突然、自分がいなくなってしまったら・・・?
専門家は、残された人たちが困らないように、前もってユーザー名とパスワード、そしてそれぞれのアカウントにどう対処してほしいか、を書いたリストを準備しておくことをすすめている。情報化時代ならではの遺言書、一度考えてみてもよいかもしれない。