一流シェフがフードトラックの親父へ転職!?全米が「ヨダレ」をたらした話題作

話題作『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』は、シズル感に注目!?

 

「シズル感」ってことばを知っているだろうか? 料理を映画や本で紹介する時に、臨場感たっぷりに美味しそうに描写されていることを言う。「ジュージュー」と肉が焼ける音や、焦んがりと香ばしそうなきつね色、サラダの野菜の瑞々しさ。

そういう表現が私たちの五感を刺激するのを、シズル感って言う。 この映画は、そういうシズル感が超最高だ。

観ているだけで「うわー食べたい!腹減った!」とお腹がぐうぐう鳴ってくる。空きっ腹で観ない方がいいかも。

  chef

ロサンゼルスの超人気レストランで雇われシェフを務めている主人公。

ある日、その店に、レストラン批評で人気の著名ブロガーがやってくることになった。シェフは張り切って、斬新な新しい料理を出してやろうと待ち構えるんだけど、保守的なオーナーに口を挟まれて、結局、いつもながらの定番料理を出すことに。

ありきたりの料理にガッカリしたブロガーは、酷評する。「シェフが激太りしているのは、客の残した料理を食べ続けた結果だろう。星ふたつ」怒ったシェフは、慣れないTwitterでブロガーを罵倒してしまう。結果は大炎上!

おまけに再び店にやってきたブロガーにつかみかかって、それも客にスマホで撮影されて、これもYouTubeの動画で世界中に流れてしまう。何だか人ごとではない炎上劇だ。

chef

高級レストランを首になり、すべてをなくした彼は、息子といっしょにフードトラックでやり直す決心をする。出すのは、超旨いキューバの料理だ。

旅をしながら熱々の肉のサンドイッチを売りまくっていくシーンは、もう最高!料理をする描写がたくさん出てくる。

chef

たとえば、主人公が息子にチーズトーストを作ってやるシーン。フライパンにオリーブ油をまわして、2枚のパンを回しながら油を吸わせる。チーズを載せてじっくりと焼く。チーズがたらりと溶けてきたら、すかさずパンを重ねてサンドイッチにし、バターを塗り、きつね色になるまでに焼き上げる。「旨そう……」と絶句してしまう。自分でもすぐに作ってみたくなる。

このシーンも含めて、料理指導には実はロイ・チョイがついている。韓国料理とメキシコ料理を融合させた料理人として、フードトラックのブームの立役者になった人だ。

映画の終わりのタイトルロールの最後にも、ロイが少しだけ出てくる。このシーンが最高なので、本篇が終わってもタイトルロールの最後まで席を立っちゃだめだよ!

公式サイト:http://chef-movie.jp/
公式Twitter:http://twitter.com/chef_movie_jp

button_chef002_150122

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。