どうするどうなる「2020年のキッチンカー」5つの予測

近年、存在感を増しているフードトラックだけど、自分の生活圏に出ている“お店”以外に触れる機会がほとんどないし、情報としてもまとまってない。

どうせなら、今のトレンドだけじゃなく、“次のトレンド”も知りたい!

というわけで、約700店舗と提携する日本最大級のフードトラック・プラットフォーム「TLUNCH」を運営し、月間100人以上のフードトラック開業希望者と向き合っている株式会社Mellowの向氏に「未来のフードトラックトレンド」を予測してもらいました。

どうするどうなる!? 2020年のフードトラック!

01.
より本格志向でオンリーワンな
「スペシャルグルメ」が増えていく

©株式会社Mellow

これまで「屋台グルメ」の延長という印象を持たれてきたフードトラックですが、近年はチェーン店では味わえないようなこだわりのつまった本格的な料理を、目の前で調理されたできたての状態で味わえる店に注目が集まってきました。

この潮流は来年に向けてますます加速していくでしょう。固定店舗でしか食べられなかったような本格グルメが気軽に楽しめるようになっていくことが予想されます。

イタリアンレストラン「コルポ デラ ストレーガ」が手がけるフードトラックでは、店舗のコース料理にも出てくる一部のメニューを700〜1000円ほどのランチボックスとして楽しむことができます。

店舗でコース料理を楽しむ場合、ドリンクやテーブルチャージなどを合わせると8000円ほどかかることに比べると、このお値段で本格イタリアンを食べられるのは、とてもお手頃ですよね。

普通、ランチではなかなか食べることのできない「ウサギ」や「ハト」といった食材を数量限定で出してくれることも。より個性的で本格的なメニューを出すフードトラックが増えれば、毎日のランチの選択肢ももっと広がるでしょうね!

02.
実店舗を構える飲食店が続々参入!

©株式会社Mellow

予約が取れない肉料理専門店や銀座の人気隠れ家イタリアンなど、実店舗を持つ飲食店がフードトラック事業に参入するというのが最近のトレンド。飲食業界の人手不足もあり、少人数で本格的な料理ができるフードトラックは、実店舗を持つ飲食店にとってもピッタリな業態なのです。

また、店舗のランチ営業より圧倒的に回転率を高められるのも、参入理由のひとつかもしれません。

行列で入れなかったあの人気店。もしかすると、来年にはフードトラックに出店していて、気軽に楽しめるようになるかも!?

03.
電子マネーや専用アプリなど
「デジタル化」が加速

©株式会社Mellow

フードトラックを神出鬼没なものだと思っている人は少なくないはず。でも、見つけるのは決して大変なことではありません。

「TLUNCH」に出店しているフードトラックは、TLUNCHのアプリで、場所やメニュー、おやすみ情報を調べることができるんです。

また、専用QR決済であるTLUNCH Payも搭載。さらに、PayPayやLINE Payなど各種キャッシュレス決済を導入するトラックも多いので、支払いも簡単にできるようになってきました。忙しいランチタイムには、特に嬉しいですよね。

フードトラックをより身近に感じられる年になるのではないでしょうか。

04.
衛生面も完璧に!
進化する車体改造

キッチン設備や外装も、徐々に進化しています。

フードトラックは現在、「既製品」として売られているものではありません。ベース車両にキッチン部分を架装しているものを指します。

走行中に外れたり営業中に倒れると危険な、車側面の跳ね上げ扉(車内外を繋ぐ窓口)などの安全面の強化も重要視されています。改造の需要の高まりに合わせて、架装業社においてもさまざまな取り組みがなされているようです。ただし、フードトラック人気に伴い、悪質な架装業社も増えているとのことなのでご注意を!

もちろん、おいしさが一番ですが、今後さらなる増加が見込まれるフードトラック業界では、双方の視点の有無も評価に繋がっていくかもしれません。

05.
朝はコーヒー、夜はビール……
一日中楽しめるようになる!?

フードトラックはオフィス街のランチタイムだけ。こんな考えはもう時代遅れ。これまでは朝と夜に営業できる場所はほとんどありませんでしたが、今後は朝夜もフードトラックを楽しめるようになっていく見込みです。

朝はコーヒーやスムージー、バナナジュース専門のお店など、忙しい朝の朝食代わりになるドリンクのフードトラックが活躍するでしょう。夜はフードトラックで買ったご飯やおつまみ、ドリンクを、テーブルと椅子を広げたビアガーデンのような空間で飲み食いできたり、流行りの“せんべろ”スタイルのように1000円以下でサクっと飲めるスタイルが増えていきます。

オフィスの下で、朝はコーヒー専門フードトラックで、おいしいスペシャリティーコーヒーを。お昼時はイタリアン、夜は帰宅前に30分だけ同僚とちょい呑み。

そんな夢のある未来を楽しみにしていてください。

Top image: © 株式会社Mellow
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。