「心の知能指数」が高い人に共通する、7つの習慣
「クリエイティブでイノベーティブな発想とは、生まれ持った特性ではない」
そう書いているのは、心理学業界で精神の成熟度を測れる指標として知られている「EQ(心の知能指数)」に詳しい専門家のデュッセンドルフ氏。彼によれば優秀なイノベーターにはいくつか共通する習慣があるそうです。
なぜ、革新的なアイデアが生まれるのでしょうか?毎日の行動の特徴に隠された要素に気づくことで、その答えが見えてくるかもしれません。
01.
エゴを殺して
冷静に最善を導き出す
EQが優れている人々に共通していることは、自分の心の中"だけ"にある正しさを制御できる点にあります。それは、簡単に言えば他人のアイデアにオープンであるということ。
彼らは、自分の考えが常に最善だとは思っていません。そのため、知識を広く吸収することができ、集まってきたデータを広大なソースとして自分の中に蓄積することができます。
それは、どんなことも広い視野を持って冷静に分析できる能力の表れです。人気や称賛を目的とした派手なだけのアイデアの罠にはまることなく、本質を見抜くことができます。
つまり、人の話をフラットによく聴く人ほど革新的なアイデアを生む素養を持っているということです。
02.
絶対的な自信がある。が、
決して傲慢ではない
もちろん、自分のアイデアを過信することがないというだけで、自分の行動一つひとつに信念を持っていることは確かな要素。だからこそ革新が生まれます。
これには、失敗を一時的なものとみなす考え方が大きく関係しています。たとえばこういうことです。
「うまくいかない方法を特定し、また一歩成功に近づいた」
つまり、成功する方法は、成功しない方法を全て特定するということでもあるんですね。
03.
出会いに
いつも"ワクワク"してる
好奇心はもちろんのこと、出会った人々が描いている大きな構想や、それを実現するための課題にとても強い興味を持っています。
新しいアイデア、新しい情報を常に追い求めては知識の基盤を拡大します。
あらゆる機会、見知らぬ人、会話、参加するイベントやランダムなパーティー。常に何か新しいことを学ぶための機会に貪欲なのが彼らです。
04.
優れたリスナーであり
空気を読む能力に長けている
とても聞き上手なことも特徴の一つ。会話から情報をピックアップし、情報を処理する能力が高い特徴があります。さらに、リラックスして内容を消化できるため、言葉以外にも声のトーンやボディーランゲージ、その背後にある様々な"空気"を認識することができます。
この能力があることで、人一倍貴重な情報を感知・吸収できるだけでなく、話者との強い関係性を築くことができます。
人はみんな自分の話を聞いてほしいもの。聞くために時間と労力をとってくれる人に惹かれるのは自然です。だからこそ、革新的なアイデアを受け入れてもらえる土壌を育むこともできるのです。
05.
アイデアから感情を
"分断する"
端的に言えば、自分のアイデアを守ろうという意識が必要ないということ。
前述した通り、感情的に知的であると言える人にとっては、失敗はプロセスです。自分の考えを高めたいと考えているため、間違っていることが証明されたアイデアを守る必要はない、と考えます。
06.
ケンカにならない方法で
意思表示できる
EQの高い人は、鋭い感覚を持ちながら意見の違いを衝突しない方法で伝えることができます。
攻撃的な自己主張ではなく、あくまで意見を提示すること。そうしながら、議論の道筋や流れを導くことができます。
07.
イノベーターとは、ズバリ
「共感してくれる人」である
知性の高い人といるのは、快適です。なぜなら、相手のニーズを理解する能力が高いから。それは優れた共感力を持っている証拠でもあります。
革新的な発想を得るためには、もちろんその状況を正確に理解することが必要。大切なのは結果がどうなるのかではなく、周囲がどう感じているのか、どんな考えを持ち、どんな答えを欲しているのかをちゃんとわかってあげられること。
こんな言葉があります。
「あなたはきっと、相手にどんなことを言われたのかはっきり覚えてはいないでしょう。でも、どう感じたかは覚えているんです」