驚くほど「意志」と「決断力」がある人の習慣
多くの人は、人生において成功したいと願っているでしょう。そして、成功するためにやらなければならないことも、心の底ではわかっていることが多いものです。しかし、実際に成功を掴み取る人はひと握り。
そこには、やらねばならないことをつねに実行できる「意志の力」が必要になります。これまで数多くの一流ビジネスマンのゴーストライターを勤めてきた「Inc.」のライターJeff Haden氏の記事を参考に、決断力に優れたリーダーが実践している習慣に注目してみましょう。
01.
積極的に失敗をする
過去は価値のあるものだ。失敗から学ぼう。自分の失敗はもちろん、他人の失敗からもだ。そして学びを得たら、失敗は忘れること。
言うは易し、と思うかもしれない。でもそれは見方による。何か良からぬことが起きたということは、新しいことを学ぶチャンスだと考えよう。失敗したことによって、自分の価値が下がることはない。むしろ失敗によって成長するのだから、価値は上がると考えたっていい。
02.
運命は自分の手で
切り拓くもの
運は成功において重要な要素だということに異論はないだろう。運が良ければうまくいくし、運が悪ければ何をやってもダメだ。
成功した人は皆、自分が幸運だったと語っているが、もちろんただ空を見上げて幸運が降ってくるのを待っていたわけではない。すべて自分の力で成し遂げようという気概があるからこそ、成功したときも失敗したときも、その理由にきちんと向き合うことができるのだ。
キリスト教の聖人、イグナティオスの言葉に、こんなものがある。
「神がすべてを叶えてくれると思って祈りなさい。そして、すべてが自分次第であると思って、事を為しなさい」
運はコントロールできない。しかし自分はコントロールできる。前向きでいること、そして、すべてにおいて手を尽くすことの大切さを教えてくれる名文句だ。
03.
自分にできることから
始める
精神的な力には、形がない。だからついつい「気合いさえあればなんとかなる」などと思ってしまうが、それは完全なる間違いだ。精神的な力も、肉体的な力と同じように有限で、使えば使うほど疲弊してしまう。考えても仕方がないことに、力を無駄遣いしてはならないし、できることをするしかない。
政治の動向がビジネスに決定的な影響を与えそうなら、できることは投票だ。家族の問題が深刻になっているなら、きちんと話をすべきであり、環境問題が心配なら、リサイクルすればいい。
何もかもを変えることはできない。自分にできることを積み重ねていくことで、はじめて成功に手が届くのだ。
04.
人の成功を妬まない
成功は、ゼロサムゲームではない。決まった大きさのパイを取り合うなんて馬鹿げている。価値は生み出せば生み出すほど増えていくものだ。自分の生んだ価値は、誰かを養うことになる。そして他人が生んだ価値も、回り回って自分のところに返ってくるのだ。
誰かが成功したら、大いに喜び、盛大に褒め称えよう。
ビジネス上で、直接の競合に出会うこともあるだろう。しかし、競争は進化の本質であり、資本主義の最大の長所だ。相手の足を引っ張ることではなく、競争があるからこそ、世界は良くなっていくのだから。
05.
問題について前向き
言葉には力がある。自分の発した言葉は、自分自身に強い影響を与えるものだ。愚痴ばかり言っている人は、無意識のうちに「自分にはこの問題は解決できない」「この問題は自分の責任ではない」と自らに言い聞かせている。そんな状態で効果的な問題解決ができるはずもない。
文句を言ったり、愚痴を言ったりすることで、精神的な力はどんどん弱まっていく。力を傾けるべきなのは、どのようにして課題を解決するのかという前向きな議論に対してだ。仕事だけでなく、同僚や友達、家族に対してもそうしよう。傷の舐め合いはやめて、前に進むための方法を話し合うべきだ。
06.
人の目を気にしない
いい服を着ている、いい車に乗っている、いい家に住んでいる、いい肩書きを持っている、いい暮らしをしている…そんなことは自分の価値に全く関係ない。自分がそうしたい、そうしていることが気持ちいいのだと思うのならばすればいい。でもそれが自分を高めてくれると思ったら大間違いだ。
他人の目を気にするのはもうやめよう。人を感心させても仕方がない。自分が本当に納得を行く仕事をすることのほうがずっと大切だ。余計なことに時間とお金とエネルギーを費やすことをやめれば、精神的な力も充実してくるだろう。
07.
常にゴールを目視
人は精神的に疲れていると、つい現状を維持しようとする。
会社を拡大しようとしても、「まだタイミングが早い」と判断してしまう。ダイエットをはじめようとしても、「明日から本気を出そう」と甘いものに手が伸びてしまう。従業員との親睦を深めるより、目の前の報告書を終わらせようとしてしまう。
水は常に、低きに流れる。その流れに逆らうためには、エネルギーが必要だ。そのエネルギーを蓄えるためには、自分がどこに向かいたいのかをいつもはっきりさせる必要がある。
ある人は、自分の会社の銀行残高を常に張り出しておくだろう。ある人は、痩せていた頃の自分の写真を冷蔵庫に貼っておくだろう。ある人は、職場に家族の写真を置いて、自分が人を幸せにするために働いているのだということを忘れないようにするだろう。
ゴールがわかっていれば、自然とそこへ向かうエネルギーは湧いてくる。大切なのは、忘れないように、毎日目にすることだ。
08.
手にあるものを見つめる
最初から何もかも持っている恵まれた人なんて、この世には存在しない。今あるものを使って新しいものを手に入れ、そしてまたそれを使って次に進んでいく。人生はその繰り返しだ。
持っていないものの数を数えても仕方がない。それはこれから手に入れればいい。それよりも、今あるものをきちんと見つめよう。それだけが、自分の成功を支えてくれるものなのだから。