「感情をコントロールできる人」に共通する18のポイント
知能指数を表す「IQ」とは、似ているようでちょっと違う「EQ(感情指数)」。
EQは、自分の感情をうまくコントロールできるかどうかを示す、いわば「心の知能指数」だとも言われています。書籍「Emotional Intelligence 2.0」がアメリカでベストセラーになったTravis Bradberry氏が「inc.com」で紹介している、EQが高い人の共通項を見ていきましょう。
01.自分の気持ちをしっかり説明できる
EQが高い人は、自分の感情を表現する語彙に富んでいます。彼らは自分の抱いた感情にきちんと「名前」をつけることができるのです。感情がはっきりしていれば、自ずと対処法も明らかになるでしょう。
02.他人の気持ちに興味を持っている
他人に好奇心を持つことで、EQは向上します。どうしてあの人はこんなふうに言ったのだろうか、どうしてこの人はこんな行動をするのだろうか…。他の人がどのように感じているかに、興味関心を払いましょう。
03.変化を愛している
いつも柔軟で適応力に長けた人は、EQも高い傾向にあります。変化を恐れていると、予想外のことに戸惑うようになってしまい、幸せや成功を逃してしまうのです。
04.自分の強みと弱みを知っている
自分の感情について詳しくなるということは、得意不得意について理解するということでもあります。苦手なことをカバーしながら得意なことを伸ばしていけば、余計な感情に煩わされることもなくなります。
05.他人の心を知る術を持っている
感情のコントロールが得意な人は、他の人の行動をじっくり観察しています。その人がどんな感情を持っているのかがわかれば、嘘を見抜くことさえできるようになるからです。
06.攻撃しにくい雰囲気がある
高いEQは、自信に溢れたオープンな人柄と結びついています。そういう人に対してネガティブな感情をぶつけるのは難しいものです。
07.「NO」を言うのがうまい
自分の望まないことやできないことを押し付けられそうになったときは、NOと言える勇気が大切です。しかし、断り方によっては空気を悪くしてしまうのも事実。相手を傷つけないようにNOと言えるのが、EQの高い人の特徴です。
08.失敗を引きずらない
失敗から大切な教訓を得たらそっと胸にしまい、次に進みましょう。失敗を忘れてはいけませんが、いつまでも引きずって後ろ向きでいるわけにはいきません。学べることは学び、未来に活かしましょう。
09.ギブアンドテイクを期待しない
つねに「与える人」でありましょう。対価として何も得られなくても構いない、と思うことが大切です。人は何かを与えてくれる人には好意を持ちますし、自然と何かを返したいと思うものです。
10.恨みを持ち続けない
ずっとネガティブな気持ちを持っていると、ストレスを抱え続けることになってしまいます。それで体を壊してしまっては損をするばかり。嫌なことはすっきりと忘れてしまいましょう。
11.他人の毒を抜く力がある
あなたの周りにも、なぜか一緒に話をしていると知らないうちに穏やかな気持ちになってしまう人がいませんか?そういう人は、まず間違いなくEQの高い人でしょう。毒舌で知られるあの人の舌鋒を鈍らせることだってお手の物です。
12.完璧を目指さない
人間である以上、完璧であるのは不可能です。ときには失敗もするでしょう。完璧を目指せば目指すほど、そうなれない自分のことが嫌いになっていきます。不完全さを受け入れることは、感情を安定させる源なのです。
13.持っているものに感謝する
つねに新しいものを求め続けるのは大変なことです。手に入らないことだって往々にしてありますが、その度にがっかりしてもいられません。今あるものの良さを見つめて大切にすれば、無駄に感情が上下することもなくなります。
14.つながりを断つ勇気を持っている
24時間365日、誰かと繋がっていたいと思えば思うほど、ひとりの時間は気持ちが不安定になってしまいます。積極的に孤独な時間を作りましょう。「自分一人でも大丈夫」、その感覚が自信になっていきます。
15.カフェインを摂り過ぎない
カフェインは脳に覚醒作用をもたらしますが、飲みすぎるとうつと似た症状を引き起こすことも。コーヒーなども多くて1日3杯までがリミットでしょう。ストレスや眠気を感じても、それ以上は控えましょう。
16.睡眠を十分にとる
睡眠不足が続くと、セロトニンという物質が脳内で不足します。セロトニンは安心に満ちた穏やかな感情を作る物質と言われます。しっかりと睡眠時間を確保しましょう。
17.ネガティブな言葉を口にしない
ネガティブな気持ちや考えは、口にすればするほど力を増していきます。そんな感情が心に浮かんだとしても、知らないふりをしましょう。なかったことにしていれば、そのうち自然に消えてなくなるものなのです。
18.自分のしあわせは自分で決める
何を求め、何が嬉しいのか。それを決めることは他の誰にもできないはずです。自分の基準をはっきりと持っていれば、他人に惑わされることなく、いつも安定した心持ちで過ごすことができます。
Dr. Travis Bradberry is the award-winning coauthor of Emotional Intelligence 2.0 and the cofounder of TalentSmart® the world’s leading provider of emotional intelligence tests and training serving more than 75% of Fortune 500 companies. His bestselling books have been translated into 25 languages and are available in more than 150 countries.
Dr. Bradberry is a LinkedIn Influencer and a regular contributor to Forbes, Inc., Entrepreneur, The World Economic Forum, and The Huffington Post. He has written for, or been covered by, Newsweek, BusinessWeek, Fortune, Fast Company, USA Today, The Wall Street Journal, The Washington Post, andThe Harvard Business Review.