知らないうちに「愛犬」を苦しめているかもしれない、10のこと
季節の移ろいを五感で感じる秋。犬にとっても心地いいシーズンと思いきや、ワンちゃんたちに「見えざる危険を孕んでいるのが秋」だと指摘する意見も。「Little Things」ライターElyse Wanshel氏は、獣医学や動物病院の情報をもとに、ワンちゃんたちの秋特有な危険なサインを紹介しています。愛犬家のみなさん、要チェック!
01.
水たまりでする
ペロペロが危ない!?
凍結防止剤中毒(不凍液)
例えば、寒い地域で暮らす人々は、この時季自分で車に不凍液を入れてメンテナンスする人も多いと思います。その時、余ってしまった不凍液を適正に処理しないで、水と一緒に道路へ流してしまうなんてことも、なくはありません。あなたがしていなくても、もしも隣人がしていたら?危険はそこに潜んでいます。
犬にとっては、猛毒となる不凍液。ワシントン大学獣医学部の資料によると、大さじ5杯も摂取すれば、中型犬でも死に至らしめる殺傷能力があると思ってください。他人を制御できなくても、愛犬をコントロールするのは飼い主の役目。この時季の水たまりには危険もあることを覚えておいてください。
02.
視界の悪い夜道の散歩
秋が深まってくると、日没も早くなり散歩道も真っ暗に。散歩の途中で予期せぬ事態が発生することも十分に考えられます。リードを長く保っている時に、人や自転車がとっさに出てくるとも限りません。それだけでなく、足元の暗い夜道には危険もいっぱい。できるだけ、ワンちゃんの首輪などにリフレクター(光の反射板)を装着しておくことをお勧めします。手頃で効果的なのが、リードに取り付けるLED証明です。
03.
夏を越えた犬用セーター
防虫剤は大丈夫?
ドレスアップ目的以外にも、寒くなってくるとワンちゃんたちに洋服を着せる愛犬家がいます。この犬用のセーターを、どうやって夏の間保管していますか?虫食いを防ごうと、人間同様に防虫剤を入れて保管しているなら、危険と言わざるを得ません。防虫剤も犬にとっては有毒。そのまま食べてしまうことはないでしょうが、付着した防虫剤が嘔吐や、痙攣を引き起こす可能性もあります。もしも、ワンちゃんが防虫剤を誤って飲み込んでしまった場合は、すぐに獣医の診断を受ける必要があります。
04.
落ち葉には
「近づかせない」が◎
地面を敷き詰める落葉はキレイ。ところが、自宅の庭に落葉樹がある家庭は、こまめにお手入れをしないと、ワンちゃんたちにとっても、厄介なことばかりなのです。たとえば、風の勢いで落ち葉をかき集めるリーフブロワー。この爆音が犬にとっては恐怖。まだ子犬の場合は、大きなトラウマになったり、動転して逃走する可能性も。
さらには、山積みにした落ち葉は細菌やカビの温床。「PET MD」でも落ち葉が犬たちに与える影響を記しています。それを食べたり舐めて、ワンちゃんたちが腹痛を起こすことはよくある話。かといって、落ち葉をかき集めてすぐに燃やした場合、嗅覚の鋭い犬にとってあの煙は致命傷。鼻と目、さらには皮膚も刺激されるといいます。
05.
冬眠前のヘビにご用心
アメリカ動物虐待防止協会(ASPCA)によると、いくつかの種類のヘビはこの時季、冬眠を準備のために活発に活動をしており、外敵に対して神経質になっているんだそう。草むらでベビに遭遇した場合、殺気立ったヘビに不幸にも噛まれてしまう危険も十分に考えられます。どんな毒性をもったヘビが近隣に生息していそうか、知っておくだけでも不測の事態を避けることができるはずです。
06.
ハロウィーンパーティー
生ゴミは美味しい誘惑?
奇妙に聞こえるかもしれませんが、秋は生ゴミが増える季節。考えてみてください。秋は室内でのアクティビティも多く、とくにアメリカではハロウィーンや感謝祭も催されます。人を招いてのパーティーでは、たくさんの生ゴミが出ても不思議ではありませんよね。この美味しそうな匂いにワンちゃんたちだって惹かれます。七面鳥の骨は鋭く、ハロウィーンのお菓子は色も味も濃い。犬には大変危険な誘惑です。きちんとゴミ箱には蓋をするように心がけましょう。
07.
侵入を防ぐ殺鼠剤は
犬の届かぬことろに
気温が下がってくると、ネズミをはじめとする小動物は、暖かい室内の壁の隙間など、居心地のいい隠れ家を目指してやってきます。そこへ固形の殺鼠剤をばら撒いてきますよね。ネズミのはずのトラップに、愛犬がかかってしまう危険もなくはない話。家屋周辺や室内での殺鼠剤は、絶対に犬の口が届かない場所を選んで設置するようにしましょう。
08.
美味しそうに見えて
危険な有毒キノコ
落ち葉の腐敗と秋の長雨は、キノコを代表とする菌糸類にとって最適な成長環境。すべてのキノコに危険が潜んでいることを知っているのは人間。ワンちゃんたちにとって、それは決して知り得ぬ情報なのです。もちろん、すべてのキノコが危険な訳ではありませんが、一年のうち最もキノコの成長期にあること、そこに危険が潜んでいることを意識して、ワンちゃんの行動に目を光らせておくことが必要です。「vet STREET」の有毒キノコリストは是非、参考に。
09.
キャンプ場、トレッキングでは
ワイルドなノミ、ダニに注意!
夏だけでなく、引き続きノミやダニの影響を考えておかなければいけません。天候が安定してきた秋の行楽シーズンに好んでキャンプに出かける人がいます。自然の中でワンちゃんと駆け回るのは、本当に幸せな気分。ですがこの季節、自然の中には今も、ダニやノミが生息していることに注意して、事前のケアを怠らないように。
10.
毛の生え変わる秋は
アレルギーにご用心
最近は花粉症の犬も!?
季節の変わり目こそ、アレルギーにご用心。毛の生え変わりの時期でもある、この季節はワンちゃんのアレルギーが頻発することも考えられます。最近では、犬の花粉症も知られるようになってきたと、「VET info」は伝えています。症状をよく観察し、改善が見られないような時は、早めに獣医に相談しましょう。
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