コーヒーを飲むと肝臓が元気になる?豪・研究結果
これは、豪・モナシュ大学が肝臓疾患のある1,100人の患者を対象に調査した結果だそう。オーストラリアのラジオ番組「3AW Breakfast」では、こんな会話が交わされました。
「ドクター、コーヒーって本当に肝臓の病気に効くんでしょうか?」
「はい。調査の結果はそう示唆しています。肝臓に疾患のある患者を見た限りでは、適度にコーヒーを飲むことが、肝臓のダメージや脂肪肝の症状の軽さに関係しています」
1日2~3杯程度がおすすめ?
「PLOS ONE」に掲載された調査結果によれば、使用されたのはアラビカ種の豆。対象は、C型肝炎、B型肝炎、脂肪肝の患者でした。
1日2杯ほどコーヒーを飲んだ場合、C型肝炎のダメージは最大13%軽減。脂肪肝のダメージも和らげていたそうで、食べ過ぎや飲み過ぎにも効果が期待できるのだとか。
ちなみに、過去には"お茶"でのテストも行われたそうですが、同様の効果は得られず。つまり、カフェインが関係しているわけではないようです。
さらに、カフェイン抜きのコーヒーもどうやら効果なし。含まれている様々な成分が複合的に関係していると調査に携わったアレックス・ホッジ医師は話しています。
「ドクターはいつも1日に何杯飲んでいるの?」
とのパーソナリティの質問には、"3杯"と回答。1日2~3杯ほどが適量と言えるのかもしれません。
お酒の席や会合続きでちょっと疲れてるなというときは、コーヒーをドリップしてホッと一息ついてみては?
Citation: Troup GJ, Navarini L, Liverani FS, Drew SC (2015) Stable Radical Content and Anti-Radical Activity of Roasted Arabica Coffee: From In-Tact Bean to Coffee Brew. PLoS ONE 10(4): e0122834. doi:10.1371/journal.pone.0122834