私が「変わり種」のコーヒーを飲んだときの話

コーヒーと言っても、本当にいろんな種類のものがあります。豆の種類もたくさんありますし、作り方もブラックコーヒーからフラペチーノのような甘いデザートのようなものまで多種多様です。

私がこれまで飲んできたコーヒーの中でも、とくに印象に残っているちょっと「変わり種」のコーヒーを紹介したいと思います。

シアトルで出会った
「Medici(メディチ)」

最近はもっぱらドリップでブラックコーヒーを飲む習慣がつきましたが、私も最初は甘めの味からコーヒーの世界の門を叩きました。それまで全然飲んで来なかった私がコーヒーで有名なシアトルの街に引っ越し、苦くて好きじゃなかったのに初めて「おいしくて落ち着くな〜」って感じたのが、シアトルで出会った「Medici(メディチ)」というコーヒーでした。

メディチは私の家の近くにあった「Caffe Ladro」のオリジナルメニューです。名前からはどんな味か想像がつきませんよね。じつはこれ「オレンジ・モカ」なんです。

エスプレッソとスチームミルク、チョコレートシロップでつくるのがカフェモカです。そこにオレンジの皮が入っているのがCaffe Ladroのメディチ。ふんわりとオレンジの匂いがして、チョコレート&エスプレッソとの相性が抜群です。

この飲み物でコーヒーへの苦手意識がなくなり、エスプレッソを楽しめるようになってきました。オレンジの皮が入るだけでこんなに味が広がるなんて!と感動した飲み物でした。

鳥のフンから収穫する
「ジャクーコーヒー」

次は、かなり変わっています。ブラジルのオーガニック・コーヒー農園に行ったときに飲ませてもらった「ジャクーコーヒー」です。

「ジャクー」は、日本でいうならキジの仲間みたいな大きな鳥のことです。その農園は超がつくほどオーガニックを掲げていて、森の中にコーヒーの木を他の色々な木と一緒に自然の状態で育てていて、もちろん農薬も使わなければ、木にとってストレスになるようなことも一切せず、自然に育ったままの状態のコーヒーを収穫しています。まさにオーガニックの真骨頂という感じです。

そんな超自然派の農園なので、鳥もやってきます。農園の方々は、ただ気まぐれに飛んできてはコーヒーの実をおいしそうに食べるジャクーバードをこっそり見張っていて、フンをしたら急いで収穫するのが、ジャクーコーヒーなんです。とってもスッキリしていて嫌な酸味がなく、でもフルーティな味でした。

まろやかでおいしい。
「ノルウェー式卵コーヒー」

最後は「ノルウェー式卵コーヒー」です。え、卵!? ですよね。

これは、レシピを見て実際に自分で作ってみました。作り方はけっこう「おえー」という感じがしますが、信じてついてきてください。

まず挽いたコーヒー豆にそのまま生卵を混ぜます。いきなり「おえー」ですが、大丈夫です。そこに水を入れてかき混ぜます。ドロドロです。その後、それを沸騰したお湯にドボンと入れます。大丈夫なの?と思いつつ、私も半信半疑のままレシピに従いました。煮立ったら、卵入りのコーヒー粉を漉してできあがり!

さてお味はというと、めちゃめちゃまろやかでおいしい。大胆な作り方からは想像できないほど優しいお味です。メディチとジャクーはなかなか飲めないコーヒーですが、ノルウェー式卵コーヒーはお家でも作れますので、私を信じて一度作ってみて欲しい変わり種です。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。