コーヒー好きの私が、次にハマったのが「ランニング」だった。
私がシアトルに引っ越してから新しく始めたことは「コーヒーを飲むこと」と、じつはもうひとつ「ランニング」なのであります。
シアトルに引っ越してしばらくした頃、けっこう大きめな別れを経験しました。その後モヤモヤといろいろ考えて深みにハマっていくという負の思考サイクルに見事突入。みなさんも経験がありますよね。
私はその悪しきサイクルから抜け出すべく、何か無心で取り組めることはないかと考えました。負というサイクリングをしている私に対抗するにはスポーツ返しだ!と思ってみたものの、雨の降る暗いシアトルでは気軽に誰かと一緒にできるスポーツは限られます。ひとりで気が向いたときにできるスポーツ…。
「うーん、まー、つまんなそうだけど走ってみようかな」
という感じでランニングを始めました。
半年後にはハーフマラソンを
走ってた
負の思考サイクルが止まるまで毎日走ってやるぞ、と決意したんですが、だんだん「今日より明日はもうちょっと長く走れるかも」「もっと長い距離走ってみよう」とか、ジムのトレッドミルで最初は走っていたので「雨でも外で走ってみたい」などと、別れやモヤモヤなんかすっかり忘れて走りのほうに集中していくようになり、半年後にはハーフマラソンを走っていました(ありがとう、別れたあの人よ!)。
それから、もう7年。走ることは私の大切な瞑想タイムとなり、ストレス解消法になりました。走っているときにアイデアが浮かんできたり、ごちゃごちゃしていたことをうまくまとめられたりすることも多いです。
ランニングとコーヒーは、こうして私の生活で大事なルーティンとなりました。そのうちコーヒーを飲んでから走るとなんだか元気に走れているような気がして、そのふたつの関係性について色々と調べ始めました。
随分前、ランニング雑誌『Runners World』にその相性について書かれていたのを見かけて、それからはちょっと気にして実践し続けています。
その1.
カフェインでパフォーマンスを上げる。
運動をするとき、人間の身体は糖分を先に、そのあとに脂肪を使います。だからよく「20分以上は運動をしないと脂肪が燃え始めない」って言うんですね。
でもカフェインはエネルギーとして脂肪を使うらしく、走る前に飲むことでカフェインが先に脂肪を使ってくれて糖分がゆっくり消費されるため、長く力が持続できるそう。もちろん個人差はあると思いますが、私の場合、コーヒーを飲んでから走ると体が楽な気はしています。
その2.
飲む時間も大事。
私の中で、これはすごく大事なこと。直前にコーヒーを飲むと、走るどころかトイレに走ることにもなりがち。トイレに行かなきゃいけないのは、レース中では1番の悲劇ですからね。
走り始める「1時間前」に飲むといいそうですよ。
その3.
たくさん飲んだからって効果が上がるわけじゃない。
その時に読んだ研究によると、体重1kgに対して3〜6gのカフェインがランニングに効果のある量で、大人ならトールサイズくらいがちょうどいいそうです。
カフェインの効果云々より、走る前に何杯も飲むとお腹タプタプになるので、量的にも効果的にも1杯がいいかなと思って飲んでます。なんでも飲みすぎ摂りすぎは良くないものです。
頭が冴えて
考えがまとまる大切な時間
コーヒーとランニングの相性、かなりいいでしょう?
私も走る前にはよく飲みます。頭も冴えて考えがまとまるし、たまに走りながらラップトップで打ち込みができたら最高なのになぁ、って思います。家に帰ってきてシャワーしてる間によく忘れてしまって思い出せないということもあります。
原稿を書いていたらなんだかコーヒーが飲みたくなってきたので、とりあえず淹れてきます…。