リーダーに求められる5つの条件
人望が厚いリーダーのもとでは、部下がやる気を持って仕事に取組み、プロジェクトが成功に導かれていきやすいです。どのような資質がリーダーに求められているのでしょうか。リーダーに求められる条件をみていきましょう
1.どんな状況にあっても平常心を保つ
取引先とのトラブルが起きたときなど、リーダーが動揺を見せていたら、部下はますます不安な気持ちが強くなって落ち着かなくなります。
仕事が手につかない、他の仕事のミスをするといった悪循環に陥り兼ねません。どんな状況下にあっても、リーダーが取り乱さずに、落ち着いて冷静に処理をしていくことによって、部下の気持ちの混乱は収まります。
また、リーダーがすぐに激昂するなど感情を出し過ぎていると、部下はリーダーの顔色をうかがって、仕事をするようになってしまいます。リーダーはどんなときでも、感情を出し過ぎずに、平常心を保って仕事に当たることが大切です。
2.失敗を恐れずに次の糧にしていく
やるかどうか考えている時間があったら、とりあえずやってみて失敗することで学べることがあります。リーダーが失敗を恐れていたら、部下が一歩前に進んでいく勇気を持つことはできません。
考えているだけでは、何もせずに時間が経過していくことに等しいです。部下に対しても、「失敗してもいいから挑戦しよう」という姿勢で臨むことで、チャレンジ精神にあふれたチームができます。
失敗は次の施策を考えるための糧とできれば、決して無駄ではありません。失敗を恐れずに突き進むことによって、ビジネスにスピード感が生まれ、結果が早くもたされることにも繋がっていくのです。
3.向上心を持って自己研鑽を積んでいく
リーダーが現状の環境に満足していると、チームとしての成長は見込めません。リーダーが向上心を持って、仕事に取組む姿勢を見せることが大切です。目標を高く設定することで、そこに近づくための努力ができます。
目標を達成するためには、読書をする、セミナーに参加するとなど自己研鑽を積んで、知識を深めていくことも必要です。
リーダー自身が向上心を持って、前に進んで行かなければ、部下は後にはついてきません。リーダーは、チャンスをつかんだ先に可能性があることを信じて、チャレンジ精神を持って努力していく姿を部下に見せましょう。
4.自分に非があったら潔く認めて反省する
リーダーであっても、ときには誤った判断をしてしまうこともあります。部下に助けられるシーンもあるでしょう。そんなときに自分の非を認めることや感謝の気持ちを伝えることが大切です。いつも偉そうなことを言うだけで、間違った行動をとった結果、部下に負担を掛けても開き直った行動をとるばかりでは、次第に部下はついて来なくなります。
頭を下げてばかりのリーダーも威厳がありませんが、ときには潔く非を認めることが大切です。また、部下が失敗をしたときに話しづらいような報告も、隠ぺいしようとはせずに伝えやすい環境づくりにも役立ちます。
5.仕事を任せても失敗したときの責任はとる
チームの仕事が上手い方向に進まずにトラブルが起きたとき、周囲に言い訳をせずに責任をとるのは、リーダーの仕事です。なんのフォローもせず、部下に仕事を任せっぱなしにして、結果が得られたときだけ自分の成果とし、失敗は叱るだけで終わるようでは、部下からの信頼は得られません。
「何かあったらリーダーが責任を持って対処してくれる」そんな安心感があるからこそ、部下は仕事にチャレンジして邁進していけます。
また、責任をとりたくないからと、失敗しないように細かな指示を出し過ぎては、部下の成長が見込めなくなります。部下と信頼関係で結ばれるためには、仕事をある程度任せつつも、責任をとる姿勢を見せることが大切です。
ここまで挙げた5つの条件に共通するのは、リーダーが誠意を持って仕事に接していくことです。真摯に仕事に取り組んでいく姿勢をリーダーが見せることで、おのずと部下はついてきます。リーダーはビジネスの手本となる存在でありたいものです。