リーダーに知ってほしい!「戦略的に」人前で話すときの5つのポイント

どんな組織のトップでも、周囲が期待するようなトップにふさわしい要素を最初から持っているわけではありません。「地位が人を作る」という格言がありますが、その地位にふさわしい人物に成長していくこともあるのです。

ここで、新人リーダーにこそ知っておいてほしい、人前で話すときのポイントを5つ紹介します。

01.
王様、ボス、キャプテン、
地位に合わせた「声」を作る

Communicating with colleagues

洋服やヘアスタイル、化粧などを変えればその人の外見的なイメージは変えられます。それなら地位に合わせた「声のイメージ」を作ることによって、理想のリーダー像に近づけるというアプローチがあってもおかしくはないでしょう。

ここで、3つの「声タイプ」を紹介します。

「王様タイプ」
大きく、低く、ゆっくりの話し方。
落ち着き、頼りがい、強さ、大きさ、胆力を感じさせる声。

「ボスタイプ」
大きく、低く、速めの話し方。
現場を仕切る立場で、バリバリ仕事をこなしていく行動的なイメージ。話す速さにスピード感がある。

「キャプテンタイプ」
大きく、高く、速めの話し方。
王様やボスより、もう少し若さを感じさせるリーダーの声。生き生きと部下の先頭に立って走っていくようなタイプ。

声の大きさや高さ、速さを調整して、自分のなりたいリーダー像にふさわしいイメージを身につけましょう。

02.
リーダーに
「自分らしさ」はいらない

Smiling Businessman Looking Out Airport Window.

最近、会社のトップが自らプレゼンをしたり、メディアに登場することが多くなりました。トップには「公に向けて話す」ということも求められるようになってきたのです。

そこで大事なのが、聞き手にどんなイメージで見られたいのかを「影響力」「共感」「信頼」などといった具合に、3つのキーワードで表現することです。

ところが、話すことが苦手だという人の場合にはキーワードが全く浮かばないこともあります。そんな人は必ずこう言います。「自分らしくいられればいいんですが…」と。

しかし、ビジネスの場では「自分らしく」していても、なかなか相手にはどんな人間かを理解してもらえません。とくにリーダーともなれば、その言葉は大きな影響力を持ちます。相手に安心感を与え信頼を得るには、曖昧な「自分らしさ」を追求するよりもリーダーとしての明確なイメージを作り上げることが大事です。

03.
曖昧な言い回し
「〜と思います」はNG

you got to understand that

つい口癖で語尾に「〜と思います」とつけていないでしょうか。これではリーダーシップは発揮できません。本意にふさわしい言葉を選び、部下に自分の意思を伝えることはリーダーとしての最低条件でもあるのです。

リーダーにふさわしい言葉の選び方をした人といえば、小泉純一郎元首相です。小泉さんの演説・スピーチの特徴は、ワンテンスが短いこと、声が大きいこと、感情を込めたジェスチャーで人に強烈な印象を残すことでした。

リーダーシップを発揮したいなら、曖昧な言い方は避けるようにしましょう。

04.
テーマからズレた質問には
「質問で返す」

スピーチやプレゼン中に、よく知らないことやテーマからずれた質問をされた場合、言葉に窮することもあります。そんなときにおすすめなのが、質問には質問で返すという方法。

●「ご質問をもう少し詳しくお聞かせいただけますか?」
…問題点を探る

●「何か別の方法を試されましたか?」
…実行力を問う。

●「本や資料に当たって調べてみるのはいかがでしょう?」
…今後の努力を尋ねる。

質問をする人は、すでに自分のなかにいくつかの答えを持っていることが多いもの。質問をした人がその問題をどう考えて整理しているのかを、質問し返すことで気づかせてあげることも一つの方法です。

05.
「戦略的」な
謝罪方法を知っておく

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可能な限り避けたいものですが、リーダーたるもの、会社で不祥事が起きた場合には責任を引き受けなければならなくなることもあります。

謝罪会見は、話し手の謝罪の意思が聞き手にきちんと届かなければなりません。そのためには、聞き手の心に届く言葉を選び、その言葉を伝えるための態度や表情が大きく左右します。その意味では謝罪会見もスピーチプレゼンなのです。

謝罪の場で語られる要点は、次のようなものでしょう。

●説明……不祥事とは何か。記者会見を開いた理由
●原因……何が原因で不祥事に至ったのか
●謝罪……誰に向かって謝罪するのか。
●反省……誰に向かって反省をするのか。
●対処……不祥事の責任をどのような形でとるのか(責任者の進退、賠償金など)
●今後……二度と不祥事を起こさないためにどのような改善をするのか。

これらの一つでも欠ければ、会見は完全な失敗に終わります。会見を開く前に今後の対処の仕方まで相手側の視点で考えておかなければ、謝罪の意思は伝わりません。謝罪会見もスピーチプレゼンの一種であるということを認識しておきましょう。

リーダーとして人前で話すためには、より「戦略的」であることが必要です。プレゼン、スピーチの時だけでなく、会議での発言や普段のコミュニケーションなどにも活用してみてください。

『スピーチプレゼンはまず3秒黙りなさい』著者・森裕喜子 プロフィールOFFICE JUDY/ボイスイメージ®コンサルタント。エグゼクティブ対象のスピーチプレゼンテーションのトレーニング、コンサルティング、スタイリング、講演を行うコミュニケーション戦略/イメージ戦略の専門家。30年以上にわたる声に関する経験を生かして「ボイスイメージ®コンサルティング」を開発。人前で話すことは明らかなマーケティング活動と捉え、本質的な「話す力」が身につくサービスを提供し続けている。

スピーチプレゼンはまず3秒黙りなさい
コンテンツ提供元:光文社

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