【幸福感 × 不安感】"胸キュン”の時、脳内はどうなっている?
“胸キュン”は、
体のどこで発生しているの?
好きな人を見たり、思いがけず異性に優しくされたりすると胸がキュンとすることがありますよね。息苦しいような、切ないような、あの感じはどこから来るのでしょう。
医学的には、あの胸がキュンとする感覚は脳からきています。大脳辺縁系の一部である1.5㎝程度の小さな扁桃体と呼ばれる部分が、無意識での不安感、悲しみ、喜びや恐怖感、直感を司っているのです。
つまり、クルミ程度のサイズの部位が、あらゆるものに対する “好き”や“嫌い”を判断しているわけです。何だか不思議な感覚だと思いませんか?
扁桃体の反応で発生する
不安感と幸福感=胸キュン
胸がキュンとするときはこの扁桃体が複雑な反応を起こし、「相手に受け入れられないのではないか」という不安感や「この人が大好き(素敵)」という幸福感など入り混じった感情が同時に起こっていると考えられます。
言われてみれば、キュンとする気持ちは不安感も混じった気持ちのような気がしませんか?
また、脳内では
・アドレナリン
・ドーパミン
・フェニルエチルアミン
といったいわゆる脳内ホルモンも多く分泌されます。
脳内ホルモンと感情のカンケイ
1:アドレナリン
アドレナリンが多く分泌されると興奮したり、動悸が速くなったりして「戦闘モード」に入ります。同時に充実感、幸福感ももたらしてくれます。
2:ドーパミン
意欲、快感、楽しみをもたらす脳内ホルモンで、うつ病の一部はドーパミン不足が引き起こすものと考えられています。
3:フェニルエチルアミン
この物質は「胸がキュンとする」反応に、最も強く関係すると考えられていて、好き! という気持ちを高めて、胸をドキドキさせたり、汗をかいたり目をウルウルさせたりする働きがあります。まさに恋する乙女の状態ですよね。
胸キュンは、健康を増進する!?
この胸がキュンとする、という反応は実は健康にもとっても良いと考えられていて、脳が活発に反応することで脳の働きがよくなったり、免疫力や意欲が高まったりするとされています。
■医師からのアドバイス
また、女性ホルモンの分泌も刺激されて、お肌がツルツルになったり若返ったりもするようですよ。素敵な恋をしてキュンとする気持ちを思う存分味わって、キレイにもなれたらいうことなしですよね。
監修:Doctors Me医師
コンテンツ提供元:Doctors Me