トイレ掃除した後、「ペット飼ってるのと同じくらいの幸福感」を得られるらしい
「部屋が汚い…」そんな現実にげんなりする一方で、なかなか重い腰が上がらない人も多いのではないだろうか? しかし、掃除に対するイメージが180度変わるかもしれない。なんと、掃除は単なる義務作業ではなく、私たちの幸福感を高めるための、ある種の「セルフケア」になり得るというのだ。
これは、あのCloroxが発表した最新の脳科学研究に基づく興味深い発見。米国で実施されたオンライン調査 (調査期間: 2025年1月14日~23日) によると、ミレニアル世代とZ世代の21%が「気分転換」のために掃除を取り入れているという。さらに、脳神経科学のリーディングカンパニーであるEmotivとの共同研究 (実施期間: 2025年1月12日~14日) では、被験者30名の脳波を測定し、掃除とさまざまな気分転換となる行動を比較。その結果、掃除がもたらすポジティブな影響が、脳科学的にも証明されたのだ。
意外な幸福度? トイレ掃除が子犬と触れ合う喜びに匹敵
同実験で特に注目すべきは、「トイレ掃除」に対する評価だ。なんと被験者の37%が「子犬を撫でる」よりも「トイレ掃除」の方が、気分が高まると回答。多くの人が億劫に感じるであろうトイレ掃除だが、43%もの人がポジティブな感情を抱いているという結果には驚きを隠せない。
Cloroxのマーケティング&イノベーション担当バイスプレジデントであるTad Kittredge氏も「まさか掃除が、子犬を撫でるのと同等の幸福感をもたらすとは、私たちも予想外でした。今回の発見を通して、日々の生活において、掃除がもたらす小さな喜びに目を向けてほしい」とコメント。
キッチンがもたらす、予想外の幸福感
さらに、日常的な掃除行動がもたらす効果にも注目したい。同実験によると、「キッチンカウンターの拭き掃除」は「マッサージを受ける」よりも6%も気分を高める効果があり、「おもしろい動画を見る」「マニキュアをする」といった行動と同等の満足感を得られるという。また、「シンクの汚れを落とす」行為は、「お気に入りのドリンクを飲む」行為に匹敵する幸福度だという。
日々のルーティンの中に潜む、小さな幸せ。それは、何も特別な体験ばかりではないのかもしれない。Cloroxの研究は、何気ない掃除という行為の中にこそ、心を満たすヒントが隠されていることを教えてくれる。