KFCが発売するデジタルペット「Eduardochi」。そのモチーフになったのは……
フライドチキンをデジタルペットに。一見すると理解に苦しむこの組み合わせを実現させたのが、ファストフード界の巨人「KFC」だ。
なんとスペイン限定で、あの「たまごっち」を彷彿とさせる「Eduardochi(エドゥアルドチ)」なる、デジタルペットの販売を開始したという。
懐かしの「たまごっち」
今度はフライドチキンに転生
「Yanko Design」によると、同社が発売する「Eduardochi(エドゥアルドチ)」は1990年代後半に世界中で大ブームを巻き起こした「たまごっち」をモチーフにしたデザインを採用。
デジタル画面上に表示されたフライドチキンのキャラクター「Eduardo(エドゥアルド)」の世話をするという、少しシュールながらもどこか懐かしい気持ちにさせてくれるプロダクトだ。
本家同様、ドラムスティックの世話をしたり、餌をあげたり。基本的にドラムスティックの「成長」を見守るのが私たちの仕事。「たまごっち」の外観を忠実に再現しており、同社はお客様がドラムスティックのペットの飼い主の役割を担ってくれることを期待しているという。
レトロブーム×最先端技術は
さらなる顧客体験を創出
エドゥアルドチに見られる「レトロ」と「最新技術」の融合は、まさに現代のトレンドを象徴していると言えるだろう。ゲーム業界では、懐かしの名作ゲームを最新技術で蘇らせたリメイク版が人気を博し、ファッション業界でも70~90年代のスタイルが再び脚光を浴びている。
同社はこの世界的なレトロブームを巧みに活用し、当時を知る世代の郷愁を刺激すると同時に、デジタルネイティブ世代にとっては新鮮な体験を提供しようとしているのだ。
食とエンタメの融合がもたらす未来
「エドゥアルドチ」に限らず、デジタルペットはAR/VR技術やメタバースとの融合によって、今後さらに進化していく可能性を秘めている。
想像してみてほしい。あなたの“推し”が、まるで生きているかのようにメタバース空間を自由に駆け回る姿を。デジタルペットとの触れ合いが、よりリアルでパーソナルな体験になる未来が、すぐそこまで来ているのかもしれない。
同社は本プロダクトを通して、食品業界の枠を超えた、新たな顧客体験の創出を目指している。それは、食とエンタメを融合させることで、ブランドに対するエンゲージメントを高め、熱狂的なファンコミュニティを形成していくという、未来に向けた挑戦と言えるだろう。