お値段は? 世界記録は日本人? ウイングスーツのトリビア「6選」
「空を自由に飛んでみたい」と誰しもが一度は思うもの。そんな夢を叶えてくれるのが、カラダ全体を翼のようにして飛行可能にする「ウイングスーツ」。最近、映画やCMでよく目にすることもあるこのウイングスーツには、知られざるトリビアがいっぱい!
【トリビアその1】 スカイダイビング経験が ○○回以上も必要?
ウイングスーツを着用して空を飛ぶには、最低でも200回以上のスカイダイビング経験が必須だそう。さらにこの条件をクリアしていたとしても、スカイダイビングと違って体の動きに制約が多いため、飛行中の姿勢や離着陸方法の特訓をしなければならず、経験者からの1対1の指導を受けることも必要です。
【トリビアその2】 ウイングスーツの価格はいくら?
世界初の市販ウイングスーツが登場したのは、1999年のこと。フィンランドで立ち上がったBIRDMAN社が販売をスタートし、現在では、世界で4社ほどが製作&販売しています。モデルによって性能とデザインは異なりますが、価格は20万円~と、思いのほかリーズナブル!
【トリビアその3】 最高水平速度の世界記録は363km/h
コンピューターで解析・デザインされる最新のウイングスーツ。この落下速度は50~100km/hで、水平平均飛行は時速250km/h以上で飛行できるそう。そして、最高水平速度の世界記録は、なんと363km/h! 東北新幹線の最高時速よりも早いんです!
【トリビアその4】 ナイロン麻薬と呼ばれる秘密
通称“Nylon Crack”(=ナイロン麻薬)と呼ばれるウイングスーツ。2010年に、BIRDMAN社によってアメリカ中で販売されました。1度飛ぶとやめられなくなるため、“Nylon Crack”(=ナイロン麻薬)として広まったのだそうです。
【トリビアその5】 軍事用スーツも開発中!?
ドイツの企業が、軍事用のウイングスーツを開発しているとの情報も。操縦可能かつ、小型のジェットエンジンを搭載する計画があるそう。これが実現すれば低空飛行も自在になり、航空機や地上のレーダーに見つけられなくなるのだとか。近い将来、ステルス状態で空から奇襲攻撃を仕掛けられるように…!?
【トリビアその6】 なんと世界記録は日本人が保持!
ウイングスーツのギネス記録を保持しているのは、日本人で唯一のプロウイングスーツ・パイロットの伊藤慎一さん。そう、なんと日本人だったんです! 伊藤さんが保持している記録は、「水平直線飛行距離 26.9km」「3D総合飛行距離 28.707km」「最高飛行速度 時速363km」の3つです。とはいえ、命をかけてウイングスーツで空を飛行する魅力は一体なんなのでしょうか? 世界記録を持つ伊藤慎一さんに直撃してみました。
「一度、空を自由に飛ぶ感覚を味わうとやめられなくなりますよ。長く遠くに飛んだり、他の人と一緒に飛んだり、アクロバティックに飛んだり、山肌ギリギリに飛んだり…と、色々な楽しみ方があるのも魅力ですね!」
地上にはない感覚と魅力がたっぷりのウイングスーツ。使用するには、経験とトレーニングが必要ですが、空を自由に飛ぶ感覚を体験してみたいですね!
Reference:BIRDMAN社 Licensed material used with permission by 伊藤慎一