Quoraのトップライターが経験を元に書いた「毎日自分に問いかけるべき5つの質問」
「Quora」のトップライター、ニコラス・コール氏の記事を紹介します。
何事も、向上し続けるのはカンタンではありません。私は、14年間ホッケーを続け、16年間ピアノを演奏してきたほか、オンラインゲーム『ウォークラフト』で北米トップクラスのハイランカーになり、プロフェッショナルブロガーとして記事を執筆していました。
大学でクリエイティブ・ライティングを学び無事卒業。その後、就職せずに3年ほど過ごしていると周りにどうかしていると指摘されましたが、今ではシカゴのデジタル出版エージェンシー「Idea Booth」のチーフエディターとして働いています。「Quora」では、1,000万を超えるアンサーを集めました。
ここで紹介するのは、これまで自分自身に問い続けてきた5つの質問のこと。参考にしてみてください。
01.
自分にしかできないことは何?
この質問をもう少し具体的にしてみましょう。
「〇〇が好きだ。けど世の中にそんな人は腐るほどいる。その他大勢とは何が違うのだろうか?」
ここで重要なのは、個性に必要なことが、“何をするか”、に限らないということです。それよりも、“どうやってやるのか”。さらに言えば、“なぜそうするのか”、が大切でしょう。
メガネをつくる企業はこの世にいくらでもいます。しかし、なぜ「Warby Parker」が成功したかと言えば、目的があったからです。
コンピューターをつくる企業はこの世にいくらでもいます。しかし、Appleはクリエイティブのためにコンピューターをつくりました。
個性を発揮できる仕事を見つけ出すにはハードワークが必要でしょう。掘り起こさなければいけませんから。うまくできる分野をよく見極めるのです。そして一点に集中する。
個性とは、「ある能力の強さ」を言うのではありません。「いくつもある強さの総合力」のことを言います。
02.
成長しているか?
これはワークアウトから学んだこと。要は競争と同じです。昨日の自分が誰かは関係なく、いま進化しているのかどうかが問題になります。
ジムでは、痛みを感じるまでカウントは加算されないという暗黙のルールを敷いていました。ルーチンを軽いものに変更することなく、よりハードに、より速く。もう十分だと慢心を抱かずに取り組みました。そうでなければ、死んでいるのと同じだと思っていたからです。極端かもしれませんが、真実です。
同じことが人生にも言えます。快適だと感じている瞬間こそ、何かを変えなければいけません。しばらくするとこう思うでしょう。「わかってきたぞ!」。それは、次のチャレンジに目を向けなければいけないサイン。こんな言葉があります。
自分のやっていることが理解できているようならば、まだまだ挑戦の余地があるという証拠である。
前進できる環境に身を置きましょう。私の人生を振り返ってみると、これまで金銭や賞与の心配にはあまり関心がありませんでした。いつも気にかけていたのは、自分がより良くなっているか否か。
もしそのための環境があるなら全力になりましょう。そうでないのなら、そこから離れましょう。
03.
自分の心配をしているか?
達成のために気をつけるべきは、陰と陽と同じく、自分自身のバランスを整えること。私は毎朝15分間の精神統一と短い読書から学びを得ています。ときおり、午後にも15分ほど外へ出ては頭をリフレッシュさせることも。 一日の後半戦に備えるのです。
夜になって、もし心に動揺があれば、一度落ち着きを取り戻すために立ち止まることもあります。まれにお酒を飲むことはありますが、健康的なものを食べるようにしています。そのほか、時間や時間の使い方をしっかり守るよう心がけていて、なにより自分を優先して考えています。
例えば、マイケル・ジョーダンのように偉大なプレイヤーになりたいのであれば、毎日最大のライバルと競う試合を控えていると考えながら生活すると良いでしょう。もしそれが本当に自分の人生だとすれば、試合に勝つための方法だけなく、勝つために自分をどう取り扱うかを考える必要があるはずです。
成功への近道なんてありません。あるのは、一つクリアしたら次、そしてまた次へと歩みを進めるための手段だけです。自分自身に細心の注意を払って下さい。長い道のりになるでしょうから。
04.
次に必要な“業”は何だ?
新しいスキルを手に入れることはいつだって大切です。私の場合、3ヶ月ごとに学んだことを振り返るためのタイミングを設けています。そして、次の3ヶ月で何を学ぶべきかを考えます。
長い間、私はそれがある目標に関係していなければならないと考えていましたが、そうではありませんでした。それよりも、興味関心や想像力が掻き立てられるかどうかのほうが大切です。例えば、音楽がライティングの肥やしになることだってあります。ライティングがマーケット感覚や広告をサポートすることや、それらがコミュニケーションに生きることも。
いつ、どうやってそのスキルが成果を生み出すかはわかりません。でも、100%言えることがあります。どんなことでも何かの役に立つのです。あとのことは心配しないで下さい。いま、この瞬間に必要だと思うことを学んでおけば、自然と最後まで繋がっていき、別のものにカタチを変えて還ってきます。
考え過ぎは禁物です。信じて業を磨きましょう。
05.
一番の自慢は何だ?
常に前を見ていれば、ジェットコースターのような毎日の中で自分を見失ってしまうこともあり得ます。変化のスピードが速すぎて、どこから来たのかわからなくなってしまうのです。
時には立ち止まって、道を楽しむことだって大切です。新車を買うために貯金する時も一緒。もし何の楽しみも無ければ、車輪の中で走り続けるハムスターのようなもの。
報酬のために休みなく走り続けては、何かを手に入れたことにも気づかないまま、次へと目を向けてしまうのです。悪いことではありませんが、偏りすぎてはいけません。自分が何を誇りにしているのか、一歩一歩進んできた道のりを信じましょう。地に足をつけて着実に伸びていく樹木のようであれ。