経験者が書いた「鬱に負けない方法」。捨てるべきこととは・・・?

脳疾患分野の治療に定評のある製薬企業「ルンドベック・ジャパン」の調査によると、日本で働く人の10人に1人が鬱病を経験したことがあるのだとか。この結果の捉え方はさまざまですが、少なくとも「絶対に自分は大丈夫」と言い切れる数字ではなさそうです。

それならば、自ら危険を察知し、対策を講じたいところ。過去に鬱病を発症したElzbieta Pettingill氏が、自身のブログ「life realized」に書いた記事は、そのための大きな手がかりになるかもしれません。

鬱病の人は、過剰に他人を
喜ばせる傾向が見られる

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他人に良くしすぎること、過剰に思いやること、親切にしすぎること。相手に認められるために、無理をして自分の意志に反する行動をとるのは、やめたほうがいい。
鬱病の人は、過剰に他人を喜ばせる傾向が見られる。そして、皮肉なことに、しばしば彼らの行動は、利己的で自己中心的だと見られている。

私は30年以上にわたり、自分は利己的でわがままな人間だと思って生きてきた。私が誰かに与えるものは何もなく、自分の考えは周りにとっては問題でないと思っていた。私の意見は他の人のものほど重要ではないと感じ、いつも他人の人生を生きていたかのようだった。
しかし、最終的に自殺未遂に起因する2度の脳発作を発症。そこで、私は他の誰かの人生を生きるのをやめ、自分の内面を深く見つめ直すことになったのだ。

「他人の人生」を
生きていない?
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過去の私は、物事を理解して意思決定を行うには幼すぎた。だから、私の人生は大人によって操られていた。後に私は、自分に対して魅力的な何かを与えてくれる男性にしがみつき、未熟な大人になった。その時、私が気にしていたのは、他人の目だけ。

私は私ではなく、何者でもなかった。私を支配したいと思う人の"奴隷”だった。拒絶されることの恐怖が、自分よりも他人が利益を得るような方向へと追いやった。

それはとても疲れることだった。しかも、自分は最後にほんの少しの報酬を得るだけ。すべては、誰かが私の側にいてくれて、自分を気にしてくれるようにという願いのため。私に飽きてしまうまでの間だけでも、と思っていた。

しかし、避けられない問題が発生し、彼らが去った時はどうすればいい? もちろん、自分を責めることになるだろう。意識するかどうかは別として、自尊心が強化される。稲妻のような速度で負のスパイラルに落ち込み、「明日がなければ」と考えてより落ち込むことになるのだ。

周りを気にすると、
周りから気にされなくなる…

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他人がどう思うかなんて気にする必要がある? そんなことに意味はない。あなたのことに意見するのは、この世界でたった一人。そう、あなただけ。あなたの愛情が一番必要な人は、あなた自身だ。

ただ、これだけは覚えておいてほしい。周りを気にしすぎると 、周りはあなたを気にかけなくなる。 あなたがいつも他人のために時間を使っていると、他の人はあなたのために時間を使ってくれなくなるもの。それについてを詫びることはなく、あなたの時間は、彼らの時間ほど価値がないように感じるはずだ。

そうして、変化を起こし始めると、周りの人からの抵抗が発生する。でも、問題ない。それを楽しんでみてほしい。信じられないと言わんばかりの彼らの表情を楽しみ、しっかりと見つめ返してやればいい。

自分のために生きる勇気を持ち、変化に対処する準備をするのだ。上司があなたを解雇した場合に備えて、無職になる恐怖を捨ててみて。そうして、あなた自身であり続けることに慣れてほしい。きっと、自分自身を知ることができるはず。自分のニーズや欲求を見つけ、諦めずにそれらを実行する。今まで何度も非難されてきたのだから、次はあなたがどれだけわがままになれるかを、他人に示す番だ。

罪悪感を放棄し、手放してみて。そして、あなた自身がナンバーワンになってみて。大胆に、自発的に。どんな状況でも、周りの人がどうあるかに関わらず、自分自身になることを学ぼう。それこそが、あなたが自分を愛し始める方法のはず。

Licensed material used with permission by Elzbieta Pettingill

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