お皿にぶちまけられた「歯磨き粉」で、母が娘に伝えたかった大切なこと
ある日、母親のエイミーさんはもうすぐ中学生になる娘に、歯磨き粉の中身すべてをお皿の上に出すよう指示し、こう言いました。
「この歯磨き粉を全部、またチューブの中に戻してみなさい」と。
世の中には
「取り返しのつかないこと」
がある
「取り返しのつかないこと」
がある
娘のブリオナさんは「そんなの無理だわ!」と叫びましたが、エイミーさんはゆっくりと、愛娘にこう語ったのです。
「この歯磨き粉のことを忘れてはいけません。中学校に入ったら、あなたは言葉の大切さを知ることになるでしょう」
歯磨き粉を通してエイミーさんが伝えたかったのは「世の中には取り返しのつかないことがある」ということでした。
一度口にしてしまった言葉は戻すことはできない
「言葉を使って誰かを傷つけてしまうこともあるでしょうし、それと同時に誰かを言葉によって励ますこともできるでしょう。私は今週、3回も言葉の選択を誤りました。あなたも時々、間違ってしまうことがあるはず。言葉にはすごい力があるのです」
どんなに頭でわかっていても間違えてしまうことはあるし、親である自分もまた、過ちを犯してしまうことがあるんだ、とも伝えたのです。
「ちょうどこの歯磨き粉のように、言葉は一度口から出てしまうと、元に戻すことはできません。言葉は注意深く選びなさい。今夜あなたが学んだことは、あなたの中学校での生活を豊かにしてくれるでしょう。優しくて、思いやりのある人になりなさい。後悔しない人生を送るために」
この彼女のFacebook投稿には67万ものいいねが集まり、さらに「素晴らしい教育ですね」や「これは本当にその通り。言葉には力があります」など、賛同のコメントが400件以上も寄せられました。
日本のことわざで言うなら、覆水盆に返らず。それを、娘にもわかるように歯磨き粉を使って伝えたエイミーさん。私たちも普段から、後悔しない「言葉使い」や「人への接し方」をしていきたいものですね。
Licensed material used with permission by Amy Beth Gardner