「ありがとう」を、もっと素直に伝えるべき5つの瞬間

あなたは今日、何回「ありがとう」を口にしましたか?このひとことを伝えるだけで、相手との関係はとても和やかなものになります。もちろん、相手を笑顔にすることだってできるでしょう。

Inc.」の人気ライター、Jeff Haden氏が「ありがとうを伝えるべき5つの瞬間」という記事をまとめていたので、紹介したいと思います。つい相手に「すいません」と言ってしまいがちなあなたも、この瞬間は「ありがとう」と伝えてみることを心がけてみては?

01.
相手が自分を
褒めてくれたとき

「ありがとう」のあとに、「でも大したことじゃないんだけどね」といったフレーズを無意識のうちに付け足していませんか?自分の目標が高いと、ついへりくだった言葉になってしまいがちです。

「もっとうまくできた」と、向上心を持つことは決して悪いことじゃありませんが、誰かに褒められたときくらいは、素直に「ありがとう」と喜んでもいいのでは?

あなたの喜んだ顔が見れないと、褒めた側も「なにか悪いこと言ったかな?」と不安になります。逆にあなたから笑顔の「ありがとう」をもらえたら、相手もつい嬉しくなって最高の笑顔を返してくれますよ。

02.
手を貸してくれたとき

せっかくアドバイスをもらったのに「前に一度、そのやり方で失敗したことがあるんだ」と、つい攻撃的な口調で返してしまったことはありませんか?

これは、気付かないうちに防御体制をとってしまっているからこうなってしまうのです。アドバイスをくれる人は、あなたを見下して言っているわけではありません。あなたのことを思って、そうしてくれているのです。

誰に指示されたわけでもなく、善意で手を貸してくれている人の優しさや思いやりに気づき、感謝するのが、あなたの果たすべき役目なのかもしれません。

03.
アドバイスを求められたとき

アドバイスを求めてくるということは、あなたをリスペクトしている証拠。自分にはない「何か」を持っていると思ってくれたからこそ、あなたにアドバイスしてほしいのです。

彼らは、他の人には言いたくない「自分ができないこと」を打ち明けてくれます。そこまであなたを信頼してくれたことに、感謝の想いを伝えてみてはどうでしょう?

相談されたからには、適切なアドバイスをしてあげたいと思う気持ちはわかります。だからといって、焦る必要はありません。自分の気持ちを落ち着けるためにも、前置きとして感謝の言葉を伝えれば、気持ちよく話を進めることができるでしょう。

04.
迷惑をかけてしまったとき

「失敗してしまったときは、まず最初に謝るべき」。そう考える人はきっと多いはず。でも、よく考えてみてください。たとえばあなたのミスで相手に迷惑をかけてしまった場合、相手はやむを得なくミスを受け入れるしかなく、対処するための時間を調整してくれます。

なので、「お忙しいなか、お待ちいただきありがとうございます。また、お待たせしてしまい申し訳ございません。」と、謝罪の前に感謝するのも大切なことだと思いませんか?

失敗してしまうと、早急に問題を解決することに意識が向きます。しかし、そんなときこそ、一度心を落ち着かせましょう。相手が待ってくれたこと、こちらの妥協案を受け入れてくれたことに感謝の言葉を伝えれば、きっと誠意は伝わるはずです。

05.
 相手が意識していないとき

どんなことであれ、人と人が関わると「クレーム」が生まれる可能性があります。

とあるスムージーショップを訪れたとき、店員に向かって怒鳴り散らしている男性がいました。しかし、レジを担当していた高校生くらいの男の子は、ひとりで対応しているにも関わらず、その男性に対して決して感情的にならず、冷静に対応していたのです。

列に並んでいた女性は、店員の彼にこう言いました。「あなた、よくやったわね。彼は感情的になりすぎていた。なのに、あなたがとてもうまく対処してくれたから、私たちも安心して列で待つことができたわ。ありがとう」と。彼は恥ずかしそうに、「ありがとうございます」と言い、スムージーを作りにいきました。

人生の「ちょっといいこと」は、毎日のように身の周りで起きています。たとえまったく知らない人が「ちょっといいこと」をしてくれたとしても「ありがとう」と感じたなら素直に感謝していいはずです。

相手が求めているときに言う「ありがとう」も、もちろんお互いをいい気分にさせてくれるものです。でも、相手が求めていないときに言う「ありがとう」は、人生で忘れることができない大切な「ありがとう」にもなるのです。

Licensed material used with permission by Jeff Haden
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