【アーユルヴェーダ式】女性特有の悩みには、こんなデトックスごはんを。

肌に透明感がない、小顔になりたい、など美容に関するものや、妊娠したいといった女性特有の悩み…その多くがカラダに蓄積している「毒素」が影響していると語るのは、日本におけるアーユルヴェーダの第一人者、蓮村誠さん。

その著書『毒出しごはん』によれば、アーユルヴェーダの知識に基づいた食事法は「毒素」をカラダから排出する効果が期待できると言います。毒出しして、あなた本来の美しさを取り戻しましょう。

01.
PMS・生理痛
→ホットミルク+ひまし油

PMS(月経前症候群または月経前緊張症)は、排卵後から生理開始までの1〜2週間にわたって起こるもの。症状は人それぞれですが、いずれにしても根本にあるのはヴァータ(※2)の乱れ。生理前1週間からは、昼食や夕食のあとに軽く散歩をしたり、早く就寝するなどの規則正しい生活をし、リラックスして食事をとることに注力してみてください。

ながら食べや早食い、過食などはPMSだけでなく生理痛の原因にもなります。ヴァータを乱す食品は避け、ギー(※6)などの油を適度に使った新鮮な野菜を煮込んだスープなど、温かくしっとりしたものを意識的に摂りましょう。また、生理の1〜2日前から生理開始まで、1/2カップのホットミルクに1〜2杯のひまし油を溶かしたものを入浴後や就寝前に飲むと、生理痛が緩和されます。

【オススメのごはん】
ギーの油を適度に使った新鮮な野菜を煮込んだスープ、白湯、ホットミルク、生のハチミツ

【NGごはん】
乾きもの、冷たい食事

02.
子宮筋腫
→朝と食事中に白湯を

筋腫は、筋肉組織が良性増殖してしまった状態です。筋腫の予防、もしくはできてしまってからの対処としては、筋肉組織が増殖せず、正常につくられるような食事をすることが大切です。

大前提としては、消化力を整えること。起床時と食事中には白湯を飲むことをおすすめします。筋肉組織を過度に増殖させてしまう食品は避けるようにしましょう。

【オススメのごはん】
起床時と食事中の白湯

【NGごはん】
砂糖、バナナ、ココナッツ、マンゴー、長期熟成や発酵したチーズ、牛肉、豚肉、魚

03.
肌に透明感がない
→ひまわり油+温かい食事

肌の透明感は、地の肌色が白いだけではダメなのです。まず、くすみやクマ、シミなどがないこと。これは不摂生によるヴァータ(※2)の乱れが原因なので、ギー(※6)やひまわり油などを適度に含んだ、温かい食事をできたての状態で食べるようにしてください。ただし、酸化した油は肌サビの原因になるので、鮮度に注意しましょう。

そして、透き通るような程よいツヤの薄い肌は、ピッタ(※3)のバランスで決まるので、消化力を鍛える食事でヴァータとピッタを整えましょう。白湯を飲む習慣をつけるとより効果的です。

【オススメのごはん】
ギーやひまわり油などを適度に含んだ温かい料理、白湯

【NGごはん】
酸化した油

04.
小顔になりたい
→消化力そのものを鍛える

持って生まれた骨格を変えることは難しいですが、余計な脂肪やむくみをとれば顔がすっきりします。これらの余計なものとは「毒素」のこと。「毒素」を取り除くために、日々の食事は消化が良く滋養になるものを食べましょう。

【NGごはん】
牛肉、豚肉、魚類、きのこ類、生のねぎ類、生もの、冷たいもの、前日の残りもの、缶詰などの保存食品、ピーナッツ、チョコレート、アルコール

【こころがけたいこと】
・起床時と毎食時に白湯を飲む
・冷たい飲みもの(要冷蔵のもの、氷の入ったもの)は飲まない
・食事は満腹の3/4程度
・21時以降は食べないようにする
・食事は甘いもの、苦いもの、渋いものの順に食べる
・空腹を感じていないときの食事は避ける
・ひと口に一品ずつ、ゆっくりと食べる

05.
妊娠したい
→新鮮な野菜スープ、サフラン

はっきりとした理由がわからないのに子どもができない場合、生殖器官がやや弱っていることが考えられます。消化力が弱く、食べ物がうまく代謝されないと生殖器官まで栄養素が行き届きません。多くの場合の原因は、ヴァータ(※2)の乱れによる冷え。カラダの冷えはもちろん、ストレスが大きい状態だと心も冷えてしまうのです。

白湯を飲んだり、食事にしょうがを使うと、カラダが温まり消化を助ける効果があります。ギー(※6)を使った新鮮な野菜スープは生殖器官を元気にしてくれます。スパイスでおすすめなのは、サフランです。少し高価ですが、婦人科系にはとても効果的なので、ぜひギーと一緒にスープに入れてみてください。

【オススメのごはん】
ホットミルク、新鮮な乳製品、新鮮な生クリーム、イエロームング豆、完熟マンゴー、バナナ、りんご、イチジク、全粒小麦粉、古米、くるみ、ピスタチオ、白湯、ギーを使った新鮮な野菜スープ、サフラン

※1 ドーシャ:人の体質や性格を決める3つのエネルギー(ヴァータ、ピッタ、カパ)
※2 ヴァータ:落ち着きがなく冷えやすい人はこのエネルギーが強い
※3 ピッタ:短期で炎症を起こしやすい人はこのエネルギーが強い
※4 カパ:内向的でむくみやすい人はこのエネルギーが強い
※5 オージャス:生き生きとした生命エネルギー
※6 ギー:無塩バターを精製して、たんぱく質と水分を取り除いた純粋な油

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。