スマホ疲れの救世主 「tinyPod」で叶える、デジタルデトックスと懐かしさの共存
スマートデバイスが進化する一方で、ダムフォンやデジカメなどレトロなデザインや機能を持つガジェットに、近年再び注目が集まっている。
今夏発表された「tinyPod」もそのひとつ。Apple Watchをまるで懐かしの「iPod」のように操作できるクイックホイール。あれをクルクルと回す体験を再び味わうことができるなんて!
懐かしさを呼び起こす「tinyPod」
Apple WatchがiPodに変身!?
Apple Watchを手首ではなく、手の中に収めて操作することを可能にするケース「tinyPod」。最大の特徴は、側面に搭載されたスクロールホイールだ。Apple Watchのデジタルクラウンと連動しており、あの頃を彷彿とさせる、懐かしの物理操作を楽しむことができる。
また「tinyPod」は、デジタルデトックスを促進するためのツールとしても、いくつかの利点がある。
多くのスマホ機能にアクセスしつつもApple Watchを腕に装着しないため、心拍数や睡眠データなどのトラッキング機能は利用できない。裏を返せば、通知や通話など、本当に必要な機能のみにアクセスを絞り込むことができるという利点がある。
フィーチャーフォンが再注目されているように、このケースもとにかくシンプルさを追求。スマートフォンを手に取らなくても、必要な機能はしっかりと使える。それでいながら、余計な通知には邪魔されずに済むという非常にスッキリした設計だ。
というのも、「Your phone away from your phone」をコンセプトに、デジタル機器と完全に縁を切るのではなく、必要なものだけを厳選し、意識的に触れる時間をコントロールするという考え方。このシンプルながらも重要な考え方が、現代におけるデジタルデトックスのキーポイントなのかもしれない。
レトロブーム再熱?
懐かしさが新しい価値を生む
無駄を削ぎ落としシンプルな構成とした「tinyPod」最大の魅力は、やはりなんと言っても懐かしいiPod風の操作感にあると思えてならない筆者。クリックホイールをApple Watchのデジタルクラウンと連動させて音楽再生をした日には……想像しただけで懐かしき日々が込み上げてくる。回転させるだけでも癖になるクリックホイール。意味なくクルクルしちゃいそう。
デジタルネイティブ世代にとっては新鮮な魅力として、かつての時代を知る世代にとっては懐かしさを呼び覚ますノスタルジックなアイテムとして、幅広い層に受け入れられる可能性を秘めた古くて新しい「tinyPod」。
デジタルデトックスの必要性が高まる現代において、単なるApple Watchとしてのケースを超えた、新しいライフスタイルを提案してくれる存在となるやもしれない。
さて、7月の大々的な発表以降、続報があまりないのが気になるところ。公式の発表では、どうやら今月末ごろにはリリース予定ということだが……。とにかく、「tinyPod」の出現で、Apple Watch購入を検討している筆者のような人もきっといるはず。
はたして、再びクルクルできる日は本当にやってくるのか?続報を期待したい。