なぜ「運命の人」とはすれ違いで終わってしまうものなのか?
"最高の相手"と出会えたとしても、それが"最高なタイミング"じゃなかったら…。その恋愛は発展するのでしょうか?「Elite Daily」の恋愛アドバイザーPaul Hudsonさんは、このふたつが揃っていることがどれだけ貴重であるかを、自身の経験をもとに語ってくれています。
まだ出会えていない人も、大切な人との別れを経験した人も、「運命の相手」はひとりじゃない、ということを覚えておいてください。
出会うタイミングだけは
自分で選べない
18歳のとき、僕はある女の子に出会ったんだ。
人生で見たことのない景色を見せてくれた彼女に、僕は初めて深く恋に落ちた。嬉しさも悲しさも、ここまで激しく感じられるだなんて、彼女に出会うまでは知らなかったんだ。
「一生を共にしたい!」と思える人に出会うと、この上ない至福を感じさせてくれる。だけど悲しいことに、その相手と出会う"タイミング"だけは選べないんだ。ときにはそのタイミングひとつで、相手を失うことだってある。人生は切ない。僕はそれを身を持って経験したよ。
「この人だ!」と信じていればうまくいく。なんて思うだろう?ハリウッド映画のハッピーエンドから教わったいえばそれまでかもしれない。そんなに単純なら、どれだけ幸せなことか…。
相手を十分に愛せる
余裕はあるかい?
もしかしたら、人生はそんなに複雑じゃないのかもしれない。でも人間が状況を複雑にしている。だから理想の相手に出会えたとしても、恋愛できる準備ができていなければ、残念なことにうまくいかないものなんだ。
恋愛は、お互いがベストの状態であってこそうまくいくもの。そうなると、「相手が自分に合っていない」というのは、別れる理由にはならないのかもしれない。本当は、自分が相手を十分に愛せる「心の余裕」がないだけなのでは?
余裕がないと、相手を思いやる気持ちが薄れ、八つ当たりばかりになってしまう。相手にだって心の余裕は必要だ。お互いが平等に努力しないと、恋愛は長く続かないよ。
これは「おとぎ話」
なんかじゃない
「運命の相手」に出会えなくて、言い訳をする人に出会ったことはあるだろう?彼らは、「今は仕事に集中したいから」「まだ自由でいたいから」と理由をつけて、恋愛を避けようとする。
中には「今までの恋愛は全部ウソだった」なんて、自分の過去の感情にウソをつく人もいるかもしれない。
でも本当は、誰かを愛する準備ができていないだけ。充分な愛を相手に表現する準備が整っていないだけなんだ。だから、恋愛に踏み込まないというのも、あながち間違っていない。相手のこと以外は考えられないくらい夢中になれて、冷静で思いやりを持てる人じゃないと恋愛は務まらないからね。お互いに見返りを求めずに相手を愛さないといけないんだ。
これはおとぎ話なんかじゃない。僕は、これこそが誰もが思い描くべき「理想の愛のカタチ」だと思ってる。
見返りを
求めてはいけない
見返りを求めずに相手を想うことは、何よりも深く純粋な愛だと言える。もちろん人間だから、自然と見返りを求めてしまうことはあるかもしれない。君だって相手に求められたら、愛しているから応えてあげるだろう。
しかし、相手に求められても応えられないと気づいたらどうする?
その場合、相手がどれだけ理想に近い人だとしても、心の準備が整っていないなら、手放さないといけない。離れて過ごす時間は、深く愛しているほどつらい。相手への愛情の深さは、離れてこそわかるものなんだ。
最高の出会いを
諦めてはいけない
18歳のときに出会った彼女とは、もう何年も話していない。でも、どれだけ月日が流れても、きっとどこかで彼女のことを愛し続けていると思う。二度と戻れないとわかりきっている子のことを想うのは、つらさしかない。それでも仕方ないと思うしかないんだ。だって、それが「人生」だから。
最高のタイミングで最高の相手に出会える人も、この世にはいるだろう。なかには僕と似たような経験をした人もいる。
そんな彼らに、これだけは覚えていてほしい。とにかく前を向いて、諦めてはいけない。"最高の相手"とうまくいかなくても、また別の「最高の相手」と恋に落ちることはできる。それは僕もそうだし、キミもそう。「最高のタイミング」で現れてくれる「最高の相手」と出会えるときがきっとくる。だから、たくさんの人がたくさんの恋愛をしてきたんだ。今後もそれは変わることはないだろう。
生きたいと思うなら、愛を諦めてはいけない。だって愛こそが、人生を満たしてくれる最高の経験だから。