「どんな関係にも愛はある」。恋人・友だち、様々なカップルのキスを捉えた写真
愛する人と交わす口づけは、いつだって特別でハッピーなもの。
2013年、ニューヨークを拠点に活動する写真家Ben Lambertyさんは「キスをする人々」の写真を撮ることを決めました。
彼は、自分の友人たちにモデルになってくれるよう頼み、カメラの前でキスをしてもらったのです。でも、このプロジェクトの変わっているところは、本当のカップル同士に頼んだだけでなく、仲のいい友だち同士にもキスしている姿を撮らせてもらったところ。
つまり、これらの写真には、恋人同士の愛だけでなく、友だち同士の愛も収められているのです。
「どんな関係だって
愛があるキスは美しい」
「カップルたちのリアクションが、みんな違って面白かったよ」
Benさんの言うように、ひとくちに「キスの写真」と言っても、カップルそれぞれの個性が出ています。
本物のカップルのほうが
照れちゃう!?
さぞかし、本物の恋人同士のほうが熱い口づけを交わしているのだろう…と思いきや、じつはそうでもないんだ、とBenさんは明かしました。
「実際は“本物”のカップルのほうがキスするのは大変だったみたいだよ。仲の良い友だち同士が“面白がって”キスをするよりも、恋人同士のキスのほうがずっと私的なものだからからもしれないね」
普段見せないキスの様子を他の人に見られるほうが、少し抵抗があるのかもしれません。
ところで
どの写真が本当の恋人なの?
「どの写真が恋人同士で、どの写真が友だち同士なの?」という質問に対して、Benさんはこう答えます。
「それは教えられないよ。恋人同士と友だち同士の写真をミックスしているんだ。愛は友情にだってなり得るからね」
そう言われると、ますますどの写真が恋人同士で、どの写真が友だち同士なのか分からなくなってくるのが、このプロジェクトの最大の魅力なのかもしれません。
これら一連の写真は、2013年にドイツの「Zeit Magazine」で特集され、それぞれの写真は有名な曲の歌詞と結びつけて紹介されました。この特集が出たあと、多くのアーティストや俳優、ジャーナリストたちが記事やコラムで愛についての意見や考えを綴ることとなったのです。
恋人同士や友だち同士が愛を持ってキスする姿は、どれも愛情や関係性の特別さを考えるきっかけを与えてくれるのです。
恋人同士のキス、友だち同士のキス。
大胆なキスをしているのが友だち同士かもしれないし、ぎこちなくキスをしているのが恋人同士かもしれない。幸せそうな表情は、恋人へのもの?友だちへのもの?
恋人ってなんだろう?友だちってなんだろう?愛と友情の違いってなんだろう?
これらの「キス」を見て、あなたは何を想いますか?