「洗濯物を畳むのだけは苦手」だったパパが開発したマシーンのその後
以前、TABILABOでも紹介した、全自動洗濯物折り畳みマシーン。見るからに便利そうなこの家電が、多くの人の熱い支持と長い開発期間を経て、とうとう2017年末に予約開始とのこと。
じつは、このマシーンを開発したGal Rozovさんは、働く奥さんと一緒に3人の子どもの面倒を見る「子育てパパ」。完成するまでの道のりは、想像よりも長く険しいものでした。
あらゆる家事のなかで
洗濯物畳みが一番苦手だった…
「開発したきっかけ?それはとてもシンプルだよ。もうとにかく洗濯物を畳むのが本当に苦手だったんだ。数ある家事のなかでも一番苦手だよ。
妻と家事の分担を決めたとき、どっちも洗濯物を畳むのがイヤで、押し付け合いになったくらいさ。結局僕がやることになったんだけど、妻は1回も僕の畳んだ洗濯物にOKを出さなかった。しかも子どもは3人いるんだ。わかるだろう?洗濯物はいつでも山積みさ!
家事を手伝ってくれる家電は、世の中にたくさんある。食器洗い機にも乾燥機能がついているし、ロボット掃除機はあいかわらずの大人気だ。洗濯機も乾燥までやってくれる。
それなら、洗濯物を畳むところまでやって欲しい、と思うのが普通だろ?
いろいろ調べた結果、一応ないわけではないということがわかったんだけど、とても一般家庭に置けるようなものじゃなかった。それならもう自分で作るしかない、と思ったのさ」
会社をやめてから苦節7年。
ようやく出荷の見通し
Rozovさんは元々ソフトウェア開発の仕事をしていましたが、2010年に思い切って退職。イスラエルに渡り、どうやったらこの洗濯物折り畳みマシーン「FoldiMate」がつくれるか、研究を重ねました。
2012年にはアメリカ・シリコンバレーに引っ越し、起業。2013年には機械的に洗濯機を折り畳む方法で特許を取得し、そして2016年、家族や友人たちから集めた資金を元手に、ようやく初期のプロトタイプが完成しました。
2017年末には予約を受け付けを開始し、2018年末には出荷開始となる見通しとのこと。会社を辞めてから現在まで7年の歳月を経て、Rozovさんの夢はとうとう実現しようとしています。
事前登録している人の数は、すでに20万人。Rozovさんの夢は、世界中の洗濯物畳みに苦しむ人たちの夢でもあったわけです。
こちらの公式WEBサイトから事前登録が可能です。では最後に、600万回も再生されているこちらの動画も見てもらいましょう。