Z世代に人気の香りTOP20。洗濯物や“肌の香り”など個性的なランキングに

英メディア『Cambridgeshire』より、最新の調査によって判明したZ世代に人気のフレグランスが発表された。

Z世代は良い匂いを求めるだけでなく、香りを自己表現の手段と捉え、TPOや気分に合わせて使い分けるなど、従来の世代とは異なるアプローチをしているようだ。

この世代の香りの好みや購買行動には、SNSのトレンドも大きく影響していることが分かった。

世代で異なる香りの好み

成人2,000人を対象としたこの調査によると、18歳から24歳のZ世代が特に好むのはバニラ、ストロベリー、チェリーブロッサム、「肌の香り」など。

対照的に、ミレニアル世代はミント、X世代は洗い立ての洗濯物の香りを最も好むらしく、世代間の価値観の違いが浮き彫りになった。

香りを気に入ったという理由だけで、香り付き製品にプレミアム価格を支払う意思があると回答したZ世代は64%に上ることも示されている。

Z世代に人気の香りトップ20

1. バニラ
2. イチゴ
3. ココナッツ
4. ラベンダー
5. ローズ
6. シーブリーズ
7. 洗濯物
8. レモン
9. リンゴ
10. ジャスミン
11. サクラ
12. ミント
13. 沈香(ウード)
14. ピーチ
15. コーヒー
16. マンゴー
17. 肌
18. ハチミツ
19. チョコレート
20. 焼いたパン

“smellmaxxing”も。自己表現ツールとしての香り

Z世代の行動様式は、香りの選択方法にも表れているようだ。

回答者の31%が参加するイベントによって香りを変え、購入者の10人中8人は香りがもたらす感情に基づいて選ぶという。

調査を依頼したユニリーバ社のVivek Sirohi氏は、「年上の世代が慣れ親しんだ心地よい香りを好む傾向にあるのに対し、Z世代はより実験的です」と分析しているとのこと。

この世代の約29%が、TikTokなどのSNSで見られる“smellmaxxing”、つまり香りを重ね付けするトレンドをフォロー。

さらにOnePoll.comのデータによれば、34%が週に一度以上の頻度で、オンラインプラットフォームから着想を得た美容製品を購入しているらしい。

SNSでの推薦やバイラルなトレンドを基に、半数以上の56%が美容製品や洗剤などを実際に香りを試さずに購入した経験を持つという結果も出ている。

文化洞察が拓く、フレグランスの次章

Sirohi氏は、Z世代にとっての香りの役割について次のように付け加えている。

「Z世代にとってフレグランスは、単に良い香りがするということ以上の意味を持ちます。ファッションや音楽のように、自己を表現するための一部となっているのです」

同氏は、SNSがその創造性を後押ししていると指摘し、「科学、創造性、文化的な洞察を融合させ、フレグランスの次の章を形作るために投資している」と語ったようだ。

Top image: © iStock.com / Stefan Tomic
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