子どものスマホ選びは価格と安全性の天秤、保護者のシビアな実態が調査で明らかに
子どものスマートフォン所有が一般化するなか、保護者はどのような視点で端末を選んでいるのだろうか。
リファービッシュ電子機器(専門家による整備済製品)のマーケットプレイスを運営するBack Market Japan株式会社が、全国の小中学生の子どもを持つ保護者1,000名を対象に実施した調査から、その実態が見えてくる。
費用と機能、保護者が求める絶妙なバランス
調査結果によると、保護者が子どものスマホ選びで重視するのは、コストと安全機能の両立であるようだ。
現在子どもが使用する端末の本体価格については、約34%が「1万円未満」と回答し、初期費用を抑えたい意向が強い。月々の利用料に関しても、72%が「5,000円未満」を理想としており、家計への負担を考慮する姿勢は明確。


一方で、安さだけを求めているわけではない。
スマホを選ぶ際に重視する点として最も多かったのは「端末価格や月額料金が内容に見合っているかどうか」(51%)という回答だった。次いで「フィルタリング機能」や「位置情報の確認」といった安全面の機能が上位を占める。
このことから、過度に高機能なものや極端に安価なものではなく、必要な機能を備えた上でのコストパフォーマンスを冷静に見極めようとする保護者の姿が浮かび上がる。

「新品でなくても良い」という現実的な選択
子どものスマホ購入にあたり、約32%の保護者が「新品にこだわらない」と回答している点も興味深い。その背景には、やはりコスト意識がある。「コストを抑えたい」が理由の半数を占め、「子どもに高価なものは不要」「子ども用は消耗品に近い」といった割り切った考え方も多く見られた。
こうした意識は、リファービッシュ品への評価にも繋がっているのかもしれない。新品にこだわらない層のうち、約5人に1人が「リファービッシュ品でも性能に問題ない」と答えている。
専門家によって品質が保証された整備済製品が、保護者のニーズに応える選択肢として認識されつつある様子がうかがえる。


親主導で進むスマホ導入
子どものスマホ購入は保護者の意向が強く働くケースがほとんどのようだ。
77.5%が保護者主導で購入を決定したと回答。その目的は「親子間の連絡手段の確保」や「GPS機能による居場所確認」といった、子どもの安全を守るための実用的な理由が上位を占めた。
子どもの行動範囲が広がる夏休みなどを前に、スマホを見守りのためのツールとして捉える保護者の考えが、今回の調査結果の根底にあるといえるだろう。


■調査概要
・概要:子ども用スマートフォンに関する意識調査
・期間:2025年7月
・方法:インターネット調査
・対象:全国20~60代の小学1年生から中学3年生までの子どもを持つ男性500名、女性500名
・人数:合計1,000人
※Back Market Japan調べ






