「アメアパのリュック」は、ジョブズのタートルネックに似ている。

もう何年も僕が持つバッグは決まっていて、〈アメリカンアパレル〉のリュック、黒です。毎日毎日使い倒しては、新しく購入して、というのを繰り返して、これが3代目。

はっきり言って、とくにこれといった機能がついているわけじゃありません。

でも、僕がモノ選びでもっとも大事にしている条件を満たしています。

「いつでも同じものを購入できる」

モデルチェンジしたり、新しい機能が加わるよりも、使い慣れたモノが常に手に入ることを重視しているわけです。スティーブ・ジョブズにおける黒のタートルネックに似ているかもしれません。

〈アメアパ〉のリュックは、長くモデルチェンジすることなく、まさに定番としてあるところが気に入っているポイントですね。

価格も3,000円ぐらいとリュックとしては手頃です。大きすぎず、小さすぎず。マチがあるポケットがついていて、素材もコーデュラで強度がある。シンプルなデザインなのでコーディネートを気にする必要もありません。つまり、日常使いのバッグに求める機能は十分に備えています。

ただ、ブランド自体が日本からも撤退してしまったので、今ちょっと手に入りにくくなってしまったようで、そこだけは残念です。

安田昂弘/グラフィックデザイナー
美術大学を卒業後、フリーランスを経て株式会社ドラフトにデザイナーとして入社。多岐にわたるプロジェクトに参加。2015年に独立。現在はCEKAIに所属し、視覚表現を軸に様々なジャンルのクリエイティブでの活動を展開中。
Photo by 元家健吾

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