捨てられた子犬たちの「里親探し」に奔走する、心やさしき女性

オクラホマ州でエンジニアとして働き、夜間学校にも通う、がんばり屋のNina Doedelerさん。余暇はほとんどなさそうだけど、彼女は他にも注力しているボランティア活動がある。「Friends With Four Paws」、身寄りのない捨て犬たちの里親を探したり、ペットタクシーとして無償で汗を流す彼女。

過密なスケジュールの合間をぬってまで活動を続ける理由、犬好きなら共感できるはず。

捨てられた子犬たちに、
新たな幸せを与えたい

きっかけは2010年に里親となった一匹の犬。前の家族に捨てられた理由、それが「もう子犬じゃないから可愛いと思えなくなった」から。Ninaの元にやってきたその子犬は、当時まだ1歳だったという。

だがNinaにとって、この犬との出会いが大きな喜びを与え、彼女の中にひとつの転換点をもたらしたようだ。過去に辛い経験をしてきた犬たちに、新しい人生を与えたい。そう感じるようになったと振り返る。

自分の手元を離れることが
犬たちにとってのハッピーエンド

新しい家族の元へ送り出すNina

たんに犬が好きだからという理由だけでない、Ninaの情熱も理解できる。その上で私には少しだけ気になることがあった。捨て犬を保護しては里親を見つけて送り出す、どこかで寂しさを覚えることはないのだろうか?

すると、彼女から素直な気持ちが返ってきた。何度も手放したくないと思ったことがある、と。

「犬って、コッチのことをあまりよく知らなくても、信じてくれようとします。心から打ち解けようとしてくれるっていうのかな。思い出すだけで、いまだに涙が溢れる別れもありましたよ。

その子はMaxって名付けたの。とてもなついていたので、新しい家族の元へ連れて行ったときは、別れが辛くて手放したくなかったんです。内心はね。だけど、嬉しそうな娘さんの表情をみて決心がついた。

あの時は、帰路の車内でどれだけ泣いたことか。もう3年も前のことだけど、今でもその家族から温かい写真が送られてくるんですよ」

どれだけ心の底からの結びつきを感じる子犬だったとしても、自分の役目に立ち返れば手放すことが正解だとNinaは強調する。自分の手元から離れることが、犬たちにとってのハッピーエンド、献身的な彼女のプロ意識に、胸の内側が熱くなった。

Licensed material used with permission by Friedns With Four Paws
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。