捨て犬の「好きな音楽」を明らかにしたら、どんどん里親が見つかった

これから紹介するのは、ドイツの動物愛護団体Tierschutzverein München e.V.とSpotifyが協力して進めている、捨てられた犬の里親を探すプロジェクト「Adoptify」。

テクノロジーと動物学の知見をうまく利用しているポイントは、今の時代を反映していて興味深い。この「Adoptify」の存在を知っていれば、微力ながら犬の殺処分を減らすことにもつながるだろう。

捨てられた犬と里親を
「音楽」でつなぐ

© ServicePlan

カンタンに「Adoptify」を説明するならば、共通の音楽の好みを持っている犬と里親をつなげるサービス

違和感を覚えた人もいるかもしれないが、じつは人間と同じように犬も特定の音楽を好むそうだ。ちなみに、これは2017年3月に公開されたグラスゴー大学の論文によって証明されている。

つまり、シェルターで保護されている犬の好みを調べて、趣味嗜好の合う人とつなげようとしている。

ここで多くのユーザーを抱えるSpotifyが活躍。例えば、ヒップホップが好きなユーザーの画面に、ヒップホップが好きな犬の存在を知らせるバナーをポップアップさせる。

すでに多くの里親が見つかり、成果を上げているそうだ。

© Tierschutzverein München e.V.

犬も好きな音楽があるという旨の論文が公開されてから、約1年後の2018年1月には「Adoptify」の概要が発表されている。これは新たな発見を応用したサービスの開発スピードが早くなっている今の時代を反映している気がする。

助けたいという気持ちがあっても行動に移すのが難しい犬の殺処分問題。イノベーティブなアイデアが生まれることで、一歩を踏み出しやすくなるのかもしれない。

自分が何もできなくても「Adoptify」の存在を誰かに教えるだけで、間接的に捨て犬をサポートすることにつながりそうだ。

Top photo: © ServicePlan

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