“店内ベッドイン”で運命のマッチング?イケアが斬新なバレンタイン企画を発表
近年のマッチングアプリの隆盛もあり、出会いの形は多種多様化している。そんな中、家具量販店大手のIKEAが、なんと出会い系アプリ「Breeze」とタッグを組み、ユニークなバレンタインデー企画を開催すると発表し、話題となっている。RetailTimesの記事「IKEA and Dating App Breeze partner this Valentine's Day to host in-store dates in bed based on daters' sleeping habits」によると、この企画は「睡眠の相性」に焦点を当てた、これまでにない試みである。
IKEA店内でロマンティックなベッド・イン・デート?
2月14日のバレンタインデー、舞台となるのはロンドン、マンチェスター、エディンバラにあるIKEAの店内。なんと、ベッドが設置された特別な空間でロマンティックなディナーデートを楽しめるというのだ。しかも、提供されるのはIKEAの人気メニューであるミートボール。一体なぜIKEAがこのような企画を?と不思議に思う人もいるだろう。
80年の眠りの研究が生んだ「睡眠相性」重視の出会い
RetailTimesの記事によると、IKEAは80年に渡る睡眠研究から「質の高い睡眠」のための独自の公式を確立し、それを「Six Sleep Essentials(6つの睡眠の要点)」として提唱している。「温度」「快適さ」「光」「音」「空気の質」「整理整頓」という6つの要素が、心地よい眠りのカギを握るというのだ。
今回の企画は、この「Six Sleep Essentials」を軸に、睡眠の好みや習慣が近いカップルをマッチングするというもの。単なる見た目や条件ではなく、「睡眠相性」を重視することで、より深く、長く続く関係を築けるのではないかとIKEAは考えているようだ。
「IKEAでは、すべての人が質の高い睡眠を得るに値すると考えています。だからこそ、私たちはBreezeと協力し、愛を求める人々が、一緒にぐっすり眠れる相手を見つけられるようにしたいと考えました。私たちは、幸運な独身者が運命の人を見つけられるよう、6つの睡眠の要点に基づいたマッチングを行いました。」と、IKEAのコマーシャル・アクティビティ・リーダーであるTania Douglas氏は語る。
アプリを通じて応募、選出された9組が夢のデートへ
このユニークな企画への応募は、出会い系アプリ「Breeze」を通じて行う。応募者は、自身の寝室環境や睡眠の好みなどの情報を入力する必要がある。Breezeの専門家が、これらの情報と「Six Sleep Essentials」を基に、睡眠相性の良いカップルを厳選。見事選ばれた9組だけが、2月14日にIKEA店内で特別なデートを楽しむことができるのだ。
睡眠重視は恋愛の新常識となるか?
今回のIKEAの試みは、マッチングアプリに疲れた現代人にとって、新鮮な刺激を与えてくれるだろう。恋愛においても「睡眠の質」を重視する人が増えている今、IKEAの「睡眠相性」という新しい視点が、今後の出会いの形に影響を与える可能性もある。