「ジャスミン茶」はベッドイン前のエチケット
大人のスロウ・ラブには、お茶が効く——。
もっと熱く、もっと気持ちよく、もっと幸せになるために。お酒の代わりに、ちょっと特別なお茶を恋の火付け役に選んでみませんか?
ときめく関係をゆっくりと熟成させる、大人の恋のためのお茶をご紹介。女性も男性も、いつもの「ジャスミン茶」を見直すときです!
子宮のハーブ「ジャスミン」のパワー
ジャスミンのかぐわしい花の香りから得られる精油は、洋の東西を問わず古くから愛され珍重されてきました。ジャスモノイド類という香気成分が心に平穏をあたえ、リラックをもたらしてくれるんですよね。
視覚や聴覚と違って、嗅覚は五感のなかでもっとも原初的な感覚で、感情をつかさどる大脳辺縁系と深くリンクしていますから、色気ある香りが引き金となってエロティックな気分に浸ることは、決して不思議なことではないようです。
さて、中国・明代に出版された薬学書『本草網目』には、ジャスミンの鎮痛、解毒、ストレス解消などに対する効果が書かれていますが、最近では女性のホルモンバランスを整えたり、内分泌の働きを活発にすることがわかり、女性に嬉しい効果が期待されています。
古くから、ジャスミンは“子宮のハーブ”とも称され、生殖機能を高めるものとして不感症治療に用いられてきました。
ジャーナリスト平野久美子さんの著書『ラブティー 恋に効くお茶』によると、昔の中国の宮廷では、貴婦人たちがジャスミンの花の芯をウシやヒツジのミルクで煮詰めたクリームに混ぜて、香り高い保湿クリームを作り、ベッドインの前に体中に塗ったんだとか。
ベッドイン前の「ジャスミン茶」が
官能の扉を開く
官能的なジャスミンの香りをお茶にしていただくことで、親密なムードを高めるナイトキャップにしてみてはいかがでしょう。ジャスミンの花の香りを緑茶につけた「茉莉花茶」がオススメです。
良質なジャスミン茶は、開花しかけの半開きの花を緑茶葉の間にはさむよう、交互に積み重ねて寝かせて作ります。すると、ジャスミンの香りがじわじわと茶葉に移って熱をおびてくる。よくかき混ぜ広げて熱を逃がし、再び花を加えて交互に堆積し、また広げる。何度も繰り返すうち、芳醇なジャスミンの香りがたっぷり吸い込まれていくんだそう。
嗅覚に強く訴えかけてくるジャスミン茶をベッドインの前に飲めば、ロマンチックな香りが脳内をめぐり潜在意識と複雑に絡み合い、そして官能の扉が開くことでしょう。
そうそう、ジャスミン茶は口臭予防にもいいそうですよ。