米トップアスリートの食習慣、ワークアウト前と後。
「腹筋はキッチンで、お尻はジムで、胸は病院で作られる」。アメリカにはこんな言葉がありますが、それだけお腹周りをコントロールするには食事管理が重要だと考えられているようです。
でもって食事管理がそのままパフォーマンスに直結する職種といえばアスリートたち。ここに紹介するのはアメリカを代表する3人のトップアスリート。彼らの運動前と運動後の食習慣を覗いてみると、意外にも日本のスーパーで手に入るような食材がズラリ。
「Gear Patrol」ライターMichael Fynnの記事を紹介します。
01.
ロッククライミング
世界チャンピオン
ワークアウト前:
起きたらまず白湯を飲み、それから朝食にはアボカド、卵、トーストを食べるようにしています。食べ終わったらアーモンドミルクを混ぜたカプチーノを飲み、消化に90分間ほど置いてからジムに向かいます。
ワークアウトは、だいたい朝の11時くらいからスタート。夕方にクライミングするときは、ご飯とチキン、それかピーナッツバターとバナナにベーグルなど。とにかくシンプルなものをお腹に入れてから出かけるようにしています。
ワークアウト後:
ワークアウトを終えて30分以内には、何かしか果物を食べます。もしもトレーニング中に水を飲み終えていなかったら、まずはそれを飲み干し、帰宅してあまり時間が経たないうちに野菜とタンパク質(魚もしくは鶏肉)、あとは何かしらの炭水化物を摂っています(だいたいは野生米)。
Sasha DiGiulian
(女性トップクライマー)
02.
ウルトラランナー
ワークアウト前:
朝は、ライ麦トーストにナッツ(おもにアーモンド)バターとハチミツを塗ってバナナをのせて食べています。あとはコーヒーですね。この朝食は高エネルギーなので持久性もあり、トレーニングにも効果的なんですよね。
ワークアウト後:
アボカドをトーストに乗せたり、サラダに入れたり、あとはそのまま食べたり。とにかくアボカドがに目がない私。あとはビルトング(南アフリカのビーフジャーキー)。それから新鮮なフルーツジュースか回復スムージーにグルタミンを入れたりしています。
とてもきついトレーニングのあとは、レッドブルを飲みます。
Sandes Ryna
(ウルトラマラソンランナー)
03.
レーシングヨット乗組員
ワークアウト前:
朝のワークアウトの1時間ほど前、ごく少量のオートミール、もしくはジャムを塗ったトーストを食べます。
あくまでも空腹感を感じないためのひと口なので、あまり量は食べず、消化にいいものを食べることを心掛けています。そうすればワークアウト中もお腹が鳴るようなことはありませんし、ちょっと長めのワークアウトがしたいときのために燃焼できるカロリーを摂っておくことも。
あとは朝にコーヒーを一杯飲みます。そうでなければ、カフェインと基本的な炭水化物が入っているワークアウト専用サプリメント(水に混ぜる粉末状のもの)を飲みます。カフェインはパフォーマンス向上にもつながるので、たっぷり利用することが私のモットー。
ワークアウト後:
カラダを動かした後30分以内にはプロテインシェイクを飲みます。ここでも水に混ぜる粉末サプリメントが効果的。少し体重を増やしたいときは、分量を倍にしてホールミルク、もしくはアーモンドミルクに混ぜます。
プロテインシェイクを選ぶときは、必ず十分のプロテイン、クレアチン、そしてBCAAが含まれているかどうかを確認します。もちろん美味しければ、なお嬉しいこと。家にいるときはそれにバナナ、ミックスベリー、ほうれん草、ピーナッツかアーモンドバター、もしくはアボカドのいずれかを適量入れて、混ぜ合わせます。そうするとスムージー(あるはシェイク)がとてもクリーミーになるんですよね。
とくに僕の場合、一定の体重を保つことが重要なので、ワークアウト後の食事はしっかりとカロリーが摂取できるものを選ぶようにしています。
Cooper Dressler
(世界最高峰のヨットレース「アメリカズカップ」で活躍)