あの日、あの場所で、あの人と見た空。

約2年前、80歳の祖母と旅行にでかけた。行き先はハワイ。一週間ほど滞在し、最終日の夕方に見た空が今でも忘れられない。

地平線に近くなればなるほど、ぼやけた暖色系に近づくグラデーション。忘れられない理由は、その光景が幼い頃から家の居間に飾られていた写真にとても似ていたから。

それは、両親がハネムーンでハワイに行った時に購入したもの。だから私は空を見ながら家族を思い出し、はるか遠い記憶の子ども時代を思い出し、懐かしい気分になったのだ。

フォトグラファー、Nicole Magnoliaさんの写真を見た時もそうだった。

ぼやけた雰囲気は
私だからこそ。

9歳から写真を撮りはじめたというNicoleさんは、生まれつき視力が悪く、昔の記憶はぼやけているものが多いのだそう。だから彼女は撮影の時、焦点をぼかして撮ることが好き。そうすることで、自分の中にある世界を表現できるから。

Nicoleさんだからこそ生み出せる「ぼやけた世界」。あなたならこれを見て何を思い浮かべる?

Licensed material used with permission by Nicole Magnolia, (Instagram)
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。