「強烈な愛」が生まれたときに感じる、7つの感覚。
人を好きになると周りが見えなくなる人っていますよね。もしかしたら、あなたもその一人かも。この手の人って国籍関係なく、結構多いのかもしれません。たとえばここに紹介する記事を「Elite Daily」に寄稿したCaitlyn Luce Christensenさんもその一人。
「モダン心理学」というちょっぴり眉唾なハナシからスタートしますが…。とにもかくにも、全力で愛せてこそ、「愛している」と気づく瞬間も大切にできるのかも。
誰かに夢中になる感覚
私がカウンセリングを通して学んだ「モダン心理学」という不思議なサイエンスによると、愛は「のるかそるか」ではないそう。
心理学曰く、人は恋に落ちてもちゃんと機能できるそうですよ。つまり会議中に大事な資料にハートのイラストをお絵かきすることもなければ、休憩時間にはランチがちゃんと摂れる、ということ。
こんな大人向けの恋、私は「結構」と丁重にお断りします。だってヘルシーで安定した気持ちなんて、私からしてみれば「本物」じゃない!
みずがめ座だからなのか、ある占い師から聞いた「前世で負った恋愛の傷」のせいかわからないけど、恋愛において私はどうしても「全部かゼロか」の体制をとってしまうんです。そのあまりにも強烈な体験を私はモダン心理学を学んだカウンセラーに「接近してくる電車にぶつかり、脱線してしまった気分」なんて描写したことがあります。だから恋愛を避けて通ろうとする傾向にあるのかもしれません。
でも強烈な恋愛に身を滅ぼすことで、私は誰かに夢中になる感覚を得たんです。中でも忘れられない感覚は、この7つ。
01.
つねにパートナーのそばにいたいと思う
まずは誰にでも共感できる点から。一日に注ぐ愛の「適量」なんて知りませんが、どれだけ一緒に時間を過ごしても飽きないのは、恋しちゃっている立派な証拠。
もしあなたが私のように自分の時間がないと気が滅入ってしまうタイプなら、誰かと四六時中一緒にいることがどれだけ疲れることかは承知の上でしょう。だからこそ気を遣わずに一緒にいられることは、恋愛に発展するであろう大事なサイン。
ふたりが付き合いたてホヤホヤなうちは(こんなのは久しく感じていない)、大したことをしていなくてもそばにいるだけで幸せが込み上げてくるでしょう。つまりセックスをしていなくたって、幸せってこと。ベッドの中でゴロゴロしながらふたりで真っ白の天井を見上げて、他愛もない会話をしているだけで心が弾むんです。
ロマンチックな関係であろうとプラトニックな関係であろうと、これは絶対に感じたことがあるはず。
02.
パートナーがいてこそ「居場所」がある
誰かと長く付き合って気づいたことといえば、相手との時間が「旅行感覚」か「おうち感覚」かが愛の決め手だということ。
それは、初めてニューヨークに越し、当時付き合っていた彼と遠距離恋愛をしていたときの気づき。
彼が地元、ピッツバーグから遊びにくると、マンハッタンが途端に「居場所化」していることに気づいたんです。でも少し経って彼が帰ると、そこはまるで新しく植えられた木のように不安定で、新たな地に慣れようと必死で、ちょっぴりショック状態へと逆戻りしていました。
そこまで長く続かなかった恋愛でも同じような感覚に見舞われました。たとえば同じシティに住んでいたとしても、パートナーがちょっと離れているだけでなんだか景色の映り方が違ったり。
孤独とまではいきませんが(もちろんそう感じるときもあったけど)、会話の途中に退室してしまった相手を待っている感覚といったほうが正確かも。
03.
介抱してほしい、という甘えが生まれる
私は3度目に恋に落ちた瞬間を今でもはっきりと覚えています。それは自転車で産婦人科の定期検診を受けに行ったときのこと。私は医者に「子宮内避妊器具がずれているため、至急取り替えが必要」と告げられました。
子宮内避妊器具を使用している人ならわかると思いますが、そのような処置を行った直後は10段変速の自転車なんて、とてもじゃないけど乗れません。当時の恋人がその周辺に住んでいたため、介抱してほしいという気持ちから、私は不安定な身のまま彼の家に転がり込みました。
私は前述の「全部かゼロか」の性質のせいか、感情がなければ滅多に甘えたりはしませんが、大切な相手だと心を全開にしてしまうのです。ちなみに「全開」とは決して大袈裟な言い回しではありません。
治療が終わったあと、私は彼の家まで自転車を引きずり、彼の家に着くや否や彼のぬいぐるみたちとベッドに潜り込みました。そのとき彼は中華料理まで買ってきてくれたのを覚えています。
彼らが風邪を引いたときはどうするかって?それはもちろん玄関の扉を壊してでも、看病しますよ。
04.
相手の短所が愛せるようになる
恋すると、どんなに汚いところでも愛くるしく感じてしまうのが私の傾向。相手のニキビをつまむのだって、鼻から飛び出るハナクソをとってあげるのだってお安い御用。あるとき「起きたての口臭が好き」なんて彼を褒めたら、見事に引かれました…。
だからたとえパートナーが途端に尻尾を生やしたって、この世で最も素敵な人だと思い続けると思います。ここまでは、分泌されるラブホルモンの仕業、なんてかわいく言えるでしょう。でも後半もおそらくそうなのでは?
愛する相手をこの世に舞い込んだ天使のように扱うのはもちろんのこと、その美しさは私にも大きな影響力を与えると信じています。だから誰かに夢中になるとふたりが年間で最もハンサムなカップル、なんて思っちゃうんです。もっと言えば歴史上で最も美しいふたりが結ばれた奇跡のカップル、なんて思っているでしょう。
振り返ってみると、私の恋人はほとんどみんな整った顔をしていました。中にはいささか格好良すぎる人も。でもいまでもビヨンセとジェイZのように思えるかと言ったら、そうではありません。
つまりこう思うのは、恋しているときだけってこと。
05.
パートナーの幼少期の話を記憶している
私の友だちは、いっとき年上の男ばかりに惹かれている時期がありました。ちなみに「年上」とは、40歳ほど上の方。
そこまで年が離れた相手に惹かれる理由を聞くと、彼女は「年が二倍なら思い出話も二倍だから」なんて話しました。確かに彼女の二倍生きているのは間違いない…。
欠陥のあるロジックに聞こえるかもしれませんが、なんだか私にはそれがしっくりきたんです。だって私も付き合ってきた人の幼少期の話は、しっかりと記憶に刻み込んでいたから。たとえばある彼が、小学生のころ頭を動物の足跡の形に剃られたこととか、遊び場で蜂を数えていたことをきっかけに大親友に出会ったこととか。
誰かを深く愛していると、私は必死にパートナーの親、祖父母、そして兄弟の話をかき集めようとするんです。気が狂うほど夢中な相手だと、何度も聞かされたことのある話でも、初めて聞いたかのようなフリをしてあげちゃうんです。
06.
なんでもしてあげちゃう
今書いていて気づいたのですが、私はコマーシャルから恋愛を学んだのかもしれません。ほら、妻が出張先から「寂しいわ」なんて電話をかけてきたがために、わざわざジープのチェロキーに乗って国を渡り、彼女の宿泊先に飾りつけをしちゃう主人が出てくるようなやつ。
私だって恋していれば、ホテルルームの一つや二つ飾り付けくらいしますよ。欲しければカウンセラーだって探してあげるし、法を破ったらパートナーをかばって牢屋に入ります。
私の過去の恋愛を映画に例えるとすれば、『プライベート・ライアン』。ただしトム・ハンクスとマット・デーモンはゲイという設定。だから彼はわざわざ敵が集結するフランスに向かうんです(あと、落とされる爆弾の数も少し減らすでしょう)。
07.
手放す覚悟も持っている
私はすぐに恋に落ちるタイプではないから、手に入れた恋を手放すのには大変苦労します。一番辛かったのは、最愛の相手を失ったとき。あるとき私は彼に「自分ひとりで成長する時間がほしい」と告げられたんです。だからお互いに愛し合うことを辞めないといけない、と。
すぐに感情を押し殺すことなんてできなかったけど、私は彼のためにその恋を諦めました。
でも感情が綺麗さっぱりなくなるまでは、ずいぶん時間がかかりました。何せその直後、彼はほぼ毎日夢に登場していたし、言ってみれば今だって時折姿を現します。どれだけ彼のことを愛していたかを語った本を書いたほどです。彼を忘れられることができたかは未だ定かではありませんが、ふたりのためを思った行動をとっているつもり。
だって、それこそが本当の愛じゃない?