3000円以内のクリスマス用プチギフトだったら、絶対これ
弊社、引っ越しすることになったんです。代官山から池尻大橋に。
それで一番私が後ろ髪を引かれる思いなのは、代官山 蔦屋書店におさんぽに行けなくなることなんですね。徒歩7分くらいのところにあって、原稿が行き詰まったりするとよく行ったものです。でもこれからもお世話になるのでよろしくお願いします。
というのはさておき、先々週おさんぽに行って、常設の「旅の道具棚」という棚を見ていると、以前TABI LABOでも紹介したhibiというお香スティック(過去記事はこちら)が置かれていて、「あ、hibiだ」なんて思ったわけです。
ちょうど、年末に地元の友人と久々に会うことが決まって、まあクリスマスより数日遅くなってしまうんですが、久々の再会に何かお土産を!と思っていたところでーーありましたよ、クリスマス限定ギフトパッケージ。即買いでした。
特別な日に贈るhibi -クリスマス限定ギフトパッケージ-
(8本入り×3/専用マット/ギフト用ペーパーバッグ付/チャーム付) 2500円(税別)
お香をプレゼントするなら
私は普段、hibiのゼラニウム、無印良品の桂皮の香り、lisnのLUCYを気分によって使いわけています。もちろんどれもお気に入りなのですが、プレゼント、特にこの冬のギフトに選ぶなら、断然hibiです。
その理由は3つ。ご説明します。
ひとつめ、価格帯。
自分が普段使いすると考えると、私にはhibiってちょっと高めなんです。以下、1本あたりの価格。
hibi(ラージボックス30本入り2000円):66.6円
無印良品(15本入り370円):24.6円
lisn(10本入り300円):30円
というわけで、自分が家で使うときは「あああああ!!」ってくらいの精神状態になってやっと使ったりします(笑)。
でも、裏を返せば、贈り物には最適な値段だと思っています。特にクリスマス限定ギフトパッケージでいうと、3種のお香のアソートに専用マットが付いて2500円。ちゃんと特別感がありつつ、でも相手に気を遣わせない。そういう価格帯でプレゼントを見つけるのは、案外手こずったりするので、ありがたいなあと感じています。
ふたつめ、手軽。
hibiの最大の特徴=「着火剤がいらない」というメリットが活きるのは、贈り物のシーンだと信じています。
お香を焚くのに必要なものって、案外あるんですよね。
1. ホルダー(お香立て)
2. トレイ(ホルダーを置く小さいお皿)
3. 着火剤(ライターorマッチ)
お香を焚かない人は、これだけの準備が必要になってくる。ホルダー付きのアソートはいろんなところから出ていますが、じゃあ2と3はどうすんだっていうね。一人暮らしで喫煙者でもなければ、ライターもマッチもないんです、案外。
だけど、hibiはこのパッケージに全部入っているから、開けて、そのまま楽しんでもらえます。これって実は結構すごいこと。せっかくのプレゼントなら、ストレスなく気軽に使ってもらいたいじゃないですか。
そして最後、これが決定打でした。
アソートに冬季限定の「ゆず」が入っていること。
普通、クリスマスアソートだったら、シナモンやチェリー、ウッディな香りなんかを入れてきそうなものを、「ゆず」を入れたという事実に、私は「おお!」と思ったんです。
というのも、hibiを製造しているのは、ふたつの老舗です。
ひとつは、1929年創業の神戸マッチ株式会社。マッチを使うということが生活から失われつつあるなか、「マッチが主役でなくても、マッチのルーツを語り継ぐことができれば」と、商品開発や他業種とのコラボレーションに意欲的に取り組んできた老舗です。
もうひとつは、1936年創業の淡路島のお香製造会社、株式会社大発。「香りを楽しむ心で日本と世界をつなぐ」という願いのもと、「香を炊く」という東洋の文化を大切にしながら、革新的なものづくりを続けてきた老舗です。
そこに、デザイン事務所TRUNK DESIGNがプロデュースとして携わり、3年以上のときを経て完成したのがhibiでした。
hibiは、彼らが「日本のものづくり文化のコラボレーションで、暮らしに豊かさを与える」というミッションに挑んだ商品であると同時に、日本のものづくりの可能性を背負った作品でもあるのです。
「ゆず」は、日本料理では調味料に、冬至には柚子湯に、俳句では秋の季語に使われているほど日本文化と深い関わりのあるものです。その香りをクリスマスの限定ボックスに入れると決めた事実に、私は彼らの日本文化への誇りを感じずにはいられませんでした。そういう背景を知ってこの限定ボックスを見ると、もう即買いだったんです。
でも、知らなくてもいいんです、そんなこと。だって、いい商品だから。だけど、いざその背景を知ったときにグッと心をつかまれてしまう、それこそが本当にいいものづくりなのではないか、と思っています。
ふと気づいたときにもう一度感動できる、ちょっとしたプレゼント。私は、大切な人にはそういうものを贈りたいと思うので、「絶対これ」と思いました。
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